【ホクト(1379)】株主優待のクロス取引コスト試算【2027年3月権利】
この記事の結論
- ホクト(1379)の3月株主優待は、100株以上の保有で健康セット・レトルトセット・きのこ/レトルトセットの中から1点を選ぶ方式(1,400円〜4,000円相当)
- クロス取引コストの目安: 約1,120円(100株・一般信用短期利用、貸株料約64円+配当落調整金の実質コスト約1,056円)
- 必要資金(100株): 約259,220円(現物買い199,400円+信用売り保証金30%・2026年8月14日終値1,994円ベース)
- 在庫の傾向: 一般信用の取扱いはあるものの人気度は不明。権利付き最終日が近づくほど在庫が減る傾向は他の優待銘柄と同様
- 継続保有条件: あり(500株以上を1年以上継続保有した場合のみ、Visaギフトカード3,000円分が追加される上位優待あり)。ただし2027年3月権利での上位優待取得は、2026年3月31日時点で既に500株以上の継続保有を開始していた場合のみ対象で、これから新規に開始しても間に合いません
ホクト(1379)の株主優待内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 1379 |
| 銘柄名 | ホクト株式会社 |
| 上場市場 | 東証プライム |
| 権利確定月 | 3月末 |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 優待内容 | 健康セット・レトルトセット・きのこ/レトルトセットから1点選択 |
| 優待金額(最低単元) | 1,400円〜4,000円相当(選択制) |
| 必要資金(100株) | 約259,220円(現物買い199,400円+信用売り保証金30%) |
保有株数・保有期間別の優待内容(公式IR確認)は以下の通りです。
| 保有株数 | 保有期間条件 | 優待内容 | 金額相当 |
|---|---|---|---|
| 100株以上 | なし | A〜Cセットより1点選択 | 1,400円〜4,000円相当 |
| 500株以上 | 1年未満 | A〜Cセットより1点選択(100株時と同一内容) | 1,400円〜4,000円相当 |
| 500株以上 | 1年以上継続保有 | A〜Cセットより1点選択+Visaギフトカード3,000円分 | 4,400円〜7,000円相当 |
※選択肢の内訳: A.健康セット(アガリクスドリンク等詰合せ、4,000円相当)/B.レトルトセット(レトルトカレー・炊き込みご飯の素等詰合せ、1,800円相当)/C.きのこ・レトルトセット(きのこ2種類・レトルトカレー等詰合せ、1,400円相当)
※500株以上・1年以上継続保有の判定は、本記事が対象とする2027年3月権利の場合、2026年3月31日・2026年9月30日・2027年3月31日のいずれの基準日でも「同一株主番号で500株以上保有」が記録されている場合に適用されます(公式IR「株主優待制度」ページの例示を本記事の対象期に当てはめたもの)。なお、最初の基準日である2026年3月31日は本記事作成時点(2026年8月)で既に経過しているため、2027年3月権利の上位優待は、2026年3月31日時点で既に500株以上を継続保有していた株主のみが対象です。
ホクトはぶなしめじ・エリンギ・まいたけなど菌床きのこの生産・販売を手掛けており、優待の自社製品セットにはきのこ加工品やアガリクス関連製品が含まれます。時価総額は約665億円(2026年8月14日終値ベース)、2027年3月期の会社予想1株配当は62円(中間10円・期末52円)で、配当利回りは約3.11%となっており、優待クロスに加えて配当の権利も同時に発生する点は事前に把握しておく必要があります。
一般信用売りの取扱いはある銘柄ですが、人気度・在庫の消化スピードを示す公表データは確認できませんでした。派手な優待ではないため制度信用中心の銘柄ほど在庫争奪は激しくないと考えられますが、権利付き最終日直前は在庫が薄くなりやすい点は他の優待クロス銘柄と共通です。
クロス取引コスト試算とスケジュール
証券会社・株価・保有日数を入力すると貸株料(かしかぶりょう。一般信用取引で株を借りる際にかかる利用料)・手数料の合計コストを自動計算できます。権利付き最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
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※株価は2026-08-14の終値(1,994円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
短期の一般信用(SBI証券・楽天証券、年率3.90%)を3日間利用した場合の貸株料は、1,994円×100株×3.90%÷365×3日=約64円が目安です。GMOクリック証券の短期一般信用(年率3.85%)でもほぼ同水準の約63円になります。ただし後述のとおり配当落調整金の実質コスト(約1,056円)が別途発生するため、優待取得の実質コストは貸株料単体よりも大きくなる点にご注意ください。
なお、ホクトは配当を実施しており、2027年3月期の会社予想は中間配当10円・期末配当52円(年間62円)です。本記事が対象とする2027年3月31日を基準日とする権利では、このうち期末配当52円が該当します。一般信用の配当落調整金は源泉徴収なしで配当金と同額(100%)を信用売り側が支払う一方、現物側が実際に受け取る配当金は約20.315%の源泉徴収後の金額にとどまるため、両者は相殺されません。100株分で計算すると、税引前配当は5,200円(52円×100株)、現物側の税引後受取額は約4,144円(5,200円×(1-20.315%))で、その差額である約1,056円が実質コストとして発生します。
各証券会社の傾向(一般論)
- SBI証券: 在庫数が比較的多い傾向。一般信用貸株料(短期)年率3.90%
- 楽天証券: 在庫補充タイミングが日中。一般信用貸株料(短期)年率3.90%
- 三菱UFJ eスマート証券: 本銘柄の一般信用売りの取扱いは確認できませんでした(2026年7月14日時点データ)。利用を検討する場合は最新の取扱い状況を証券会社サイトでご確認ください
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%
- 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%
- GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的。一般信用貸株料 短期3.85%・無期限0.80%
※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。
権利日スケジュール(2027年3月権利)
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2027年3月29日(月) | 権利付き最終日 |
| 2027年3月30日(火) | 権利落ち日 |
| 2027年3月31日(水) | 権利確定日(記録日) |
権利付き最終日までに一般信用売りの在庫を確保し、現物買いと同数量を発注するのが基本の流れです。権利落ち日以降に現渡し(げんわたし。買った現物株をそのまま信用売りの返済に充てる決済方法)を行うことで、株価変動リスクを抑えたまま優待の権利だけを確保できます。
注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用取引でのみ発生する品貸料(証券金融会社を介した貸借取引で株不足が生じた場合の追加コスト)。一般信用取引は証券会社との相対取引のため、逆日歩は発生しません。必ず一般信用で取引していることを確認してください
- 配当落調整金: 一般信用の配当落調整金は源泉徴収なしで配当金と同額を信用売り側が負担する一方、現物側が受け取る配当金は源泉徴収後の金額にとどまるため、両者は相殺されません。2027年3月期の期末配当(会社予想52円/株)の場合、100株分で税引前配当5,200円・現物側税引後受取額約4,144円・差額約1,056円が実質コストとして発生します
- 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります
- 在庫切れ: 権利付き最終日が近づくほど一般信用売りの在庫が減りやすく、確保が遅れると取得できない場合があります
- NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応です。特定口座または一般口座で実行してください
- 継続保有条件の断絶: 500株以上・1年以上継続保有によるVisaギフトカードの上乗せを狙う場合、権利落ち後に現渡しで0株へ戻す通常のクロス取引を繰り返すだけでは、2026年3月31日・2026年9月30日・2027年3月31日の3回の基準日を通じて500株以上を維持し続けることができず、上位優待の条件を満たせません。上位優待を狙う場合は、100株の最低ロットでのクロスとは別に、500株を実際に継続保有する必要がある点にご注意ください
継続保有特典(500株以上・1年以上)を狙う戦略
ホクトには、500株以上を1年以上継続保有した株主にVisaギフトカード3,000円分を上乗せする上位優待があります。ただし、本記事が対象とする2027年3月権利については、この上位優待をこれから新規に狙うことはできません。
⚠️ 2027年3月権利の上位優待は、新規開始では間に合いません
公式IRの判定方法では、上位優待の対象となるには2026年3月31日・2026年9月30日・2027年3月31日の3回の基準日を通じて、同一株主番号で500株以上を継続保有している必要があります。最初の基準日である2026年3月31日は本記事作成時点(2026年8月)で既に経過しており、この時点で500株以上を保有していなかった投資家が、これから2027年3月権利の上位優待を得ることはできません。2027年3月権利で上位優待を受け取れるのは、2026年3月31日時点で既に500株以上の継続保有を開始していた株主に限られます。該当しない場合、2027年3月権利で受け取れるのは通常ティア(1,400円〜4,000円相当のセット1点選択)のみです。
以下は、次回以降の権利確定に向けて今から継続保有を新たに開始する場合の戦略です(例: 2027年3月31日を起点として2027年3月31日・2027年9月30日・2028年3月31日の3基準日で500株以上を維持できれば、2028年3月権利で上位優待の対象になり得ます)。
⚠️ 純粋なクロスのみでは継続記録が積み上がりません
クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため、保有株数がゼロになります。ゼロになった期間に株主番号がリセットされる可能性があり、継続保有のカウント(3回の基準日を通じて同一株主番号で500株以上を維持)が途切れます。
継続保有特典を狙うには、基準日と基準日の間も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。
なぜ端株(1株)戦略は使えない可能性が高いのか
優待クロス取引の記事では、基準日だけ端株(単元未満株)を仕込んで名義を維持し、それ以外はコストをかけない「端株戦略」を紹介することがあります。しかし本銘柄でこの戦略を採用できるかは不透明です。
単元未満株(端株)は証券会社の口座上は保有株数としてカウントされますが、発行会社の株式事務を代行する信託銀行等の株主名簿システム上で「500株以上での記載」という継続保有カウントの対象として扱われるかどうかは、単元未満株特有の実務上の不透明な部分であり、公式には明記されていません。基準日のみ500株まで積み増し、それ以外は1株の端株保有に戻す運用で3基準日連続の記録が積み上がる保証がないため、本記事では端株戦略を主軸としては提案しません。
現物保有ベースの選択肢を比較する
継続保有条件(各基準日で500株以上)を満たす方法として、常時保有しておく現物株数と、基準日にクロスで積み増す株数の組み合わせにはいくつかの選択肢があります。現物保有分が多いほど資金拘束は増えますが、基準日ごとのクロス規模は小さくなり在庫確保の難易度は下がります。
| 戦略 | 現物常時保有(資金拘束) | 基準日ごとのクロス株数 | クロス時の一時必要資金(現物買い+信用売り保証金30%) | 貸株料(一般信用短期・年率3.90%・5日保有)/回 | 配当落調整金の実質コスト(期末52円時/中間10円時) | 年間合計コスト(貸株料+配当落調整金、3月末・9月末2回分) | 実務上の考慮点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①現物100株常時保有+400株クロス | 100株・約199,400円(100株×1,994円) | 400株 | 約1,036,880円(現物買い797,600円+保証金239,280円) | 約426円(797,600円×3.90%×5日÷365日) | 約4,226円/約813円 | 約5,891円 | 資金拘束は少ないが、基準日ごとに400株の一般信用在庫確保に加え、配当落調整金の実質コストも比較的大きい |
| ②現物300株常時保有+200株クロス | 300株・約598,200円(300株×1,994円) | 200株 | 約518,440円(現物買い398,800円+保証金119,640円) | 約213円(398,800円×3.90%×5日÷365日) | 約2,113円/約406円 | 約2,945円 | 資金拘束とクロス規模、配当落調整金コストのバランスが取りやすい |
| ③現物500株保有(クロスなし) | 500株・約997,000円(500株×1,994円) | 0株(クロス不要) | 0円 | 0円 | 0円(クロスしないため配当落調整金は発生せず、配当を通常通り受け取る) | 0円 | 貸株料・配当落調整金は一切かからないが、500株分の株価変動リスクを常に負う |
ホクトの優待給付自体は年1回、3月31日を基準日とする分のみです。9月30日の基準日には優待の給付は紐づかず、3回の基準日(開始年3月31日・同年9月30日・翌年3月31日)を通じて500株以上を継続保有していることを確認するための中間チェックポイントにすぎません。①②はクロスによる積み増し分を合わせて、③はそもそも500株を現物保有しているため、いずれの戦略でも各基準日時点では合計500株以上を保有する構造になっており、この記録を3回連続で維持することが上位ティアの条件です。9月末のクロス(または現物保有の維持)は優待を受け取るためではなく、この継続記録を途切れさせないための維持コストと位置付けてください。3基準日を通じて継続保有条件を達成できれば、最終基準日(3月31日)を含む権利では通常ティアにVisaギフトカード3,000円分を加えた上位ティア(4,400円〜7,000円相当)となり、未達成であれば通常ティア(1,400円〜4,000円相当)のみとなります(配当も別途受け取れます)。株数が多いほど資金拘束期間に伴う値下がりリスクも大きくなる一方、クロスを利用する戦略①②は基準日ごとに配当落調整金の実質コストが発生するため、貸株料だけでなく年間合計コスト全体で比較することが重要です。貸株料率・配当予想は変動するため、上記はSBI証券・楽天証券の一般信用(短期)年率3.90%、2027年3月期会社予想配当(中間10円・期末52円)を用いた一例です。
共通の注意事項
- 継続カウント中に証券口座を変えると株主番号がリセットされる可能性があります。常時保有する現物株の口座は固定してください。
- 継続保有の可否・カウント方法は証券会社または株式事務代行会社への確認を推奨します。
- 本戦略はあくまで一例です。必要資金・貸株料は株価変動により変わるため、実行前に必ず最新の株価で再計算してください。
まとめ
- ホクト(1379)の2027年3月優待は、一般信用短期利用で実質コスト約1,120円(貸株料約64円+配当落調整金の実質コスト約1,056円)、必要資金約259,220円(100株)で取得可能
- 優待内容は1,400円〜4,000円相当のセットから1点選択で、コストに対して優待額は相応にあると考えられます
- 500株以上を1年以上継続保有するとVisaギフトカード3,000円分が上乗せされますが、2027年3月権利の上位優待は2026年3月31日時点で継続保有を開始していた株主のみが対象です。新規に狙う場合は、次回以降の権利確定(例: 2028年3月権利)に向けた実株保有が前提になります
- まずはSBI証券・楽天証券など主要証券会社の一般信用在庫状況をチェックしてみてください
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【出典・参考】
– ホクト株式会社公式IR 株主優待制度ページ: https://www.hokto-kinoko.co.jp/corporate/ir/yutai/
– Yahoo!ファイナンス 株主優待: https://finance.yahoo.co.jp/quote/1379.T/incentive
– Yahoo!ファイナンス 株価・指標: https://finance.yahoo.co.jp/quote/1379.T
– 本記事の情報は2026年8月14日時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

