【ヤマト(1967)】株主優待のクロス取引コスト試算【2027年3月権利】

type=その他|co=ヤマト|code=1967|val=3000|desc=100株以上: 【1年以上保有】|shares=100|months=3月末|color=#1a5a3a

【ヤマト(1967)】株主優待のクロス取引コスト試算【2027年3月権利】

目次

この記事の結論

  • ヤマト(1967)の3月株主優待は100株以上保有で地元特産品(道の駅「まえばし赤城」取り扱い)・入浴回数券・寄付のいずれか1点(3,000円相当)を選べる制度
  • ⚠️ 優待の基準日は毎年3月20日で、継続保有は3月20日・9月20日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記録されていることで判定されます(実質1年以上)。権利日だけの単発クロスでは受け取れません。詳細は本文で解説します
  • ⚠️ 本記事執筆時点(2026年8月3日)から新たに保有を開始する場合、2027年3月の優待の継続保有条件は満たせません(すでに過ぎている2026年3月20日の基準日に参加できないため)。新規に保有を始める場合、最短で対象になるのは2028年3月の優待です。詳細は「継続保有条件を満たすための戦略」で解説します
  • 2027年3月20日は土曜日のため、実際の権利確定(受渡)は直前の営業日である2027年3月19日です。取得には3月17日までの買付が必要です(下記スケジュール参照)
  • クロス取引コストの目安: 100株・3日保有で数十円〜100円程度(一般信用利用、証券会社により変動)
  • 必要資金(100株): 約260,650円(現物買い200,500円+信用売り保証金30%・2026年7月31日終値2,005円ベース)
  • 在庫の傾向: 需要データは確認できず、余裕を持った在庫確保を推奨
  • 継続保有条件: あり(3月20日・9月20日の基準日に同一株主番号で連続3回以上の記録が必要)

ヤマトの株主優待内容

項目 内容
証券コード 1967
権利確定月 3月(基準日は毎年3月20日)
最低必要株数 100株
継続保有条件 3月20日・9月20日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記録(実質1年以上)
優待内容 地元特産品(道の駅「まえばし赤城」取り扱い)・入浴回数券・自然保護団体への寄付のいずれか1点選択
優待金額(最低単元) 3,000円相当
必要資金(100株) 約260,650円(現物買い200,500円+信用売り保証金30%)

保有株数別の優待内容(全ティア)

保有株数 継続保有条件 優待内容(いずれか1点選択) 金額相当
100株以上1,000株未満 3月20日・9月20日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記録(実質1年以上) ①道の駅「まえばし赤城」で取り扱う地元特産品(3,000円相当の商品) ②同施設「赤城の湯」入浴回数券5枚 ③自然保護団体への寄付 3,000円相当
1,000株以上 同上 ①地元特産品(5,000円相当の商品) ②入浴回数券10枚 ③自然保護団体への寄付 5,000円相当

ヤマトは1946年設立、群馬県前橋市に本社を置く建設会社で、空調設備・給排水衛生設備の設計施工を主力事業としています。食品工場向けの冷凍・冷蔵設備や、上下水道施設の排水処理設備の施工にも実績があります。資本金50億円、従業員1,146名、東証スタンダード市場上場です(出典: ヤマト公式サイト会社案内)。

この株主優待制度は2025年に新設されたばかりで、優待利回りの実績データはまだ蓄積されていません。一方で配当については2024年3月期27円→2025年3月期45円→2026年3月期60円と増配が続いており、2027年3月期は会社予想77円(2026年7月31日時点の予想配当利回り3.84%)とさらなる増配方針が示されています。優待だけでなく配当も含めた株主還元姿勢の強化が、直近のヤマトの特徴と言えます。

クロス取引コスト試算

証券会社・株価・保有日数を入力すると貸株料(かしかぶりょう。一般信用取引で株を借りる際にかかる利用料)・手数料の合計コストを自動計算できます。権利付最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。

クロス取引コスト計算

証券会社
株価(円)
株数
保有日数(日)

実質コスト ---

※株価は2026年7月31日の終値(2,005円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。

権利確定スケジュール(2027年3月権利)

ヤマトが定める基準日は毎年3月20日ですが、2027年3月20日は土曜日にあたるため、実際の株式受渡(権利確定)は直前の営業日である3月19日に行われます。そこから逆算した権利付き最終日・権利落ち日は以下の通りです。

日付 イベント
2027年3月17日(水) 権利付き最終日
2027年3月18日(木) 権利落ち日
2027年3月19日(金) 権利確定日(受渡日)

ヤマトは配当を実施しており、2027年3月期の会社予想配当は1株77円(100株で7,700円)です。権利確定日に現物買い・信用売りの両方を保有していれば、現物側で配当を受け取り信用売り側で同額の配当落調整金を支払う形になるため、多くの銘柄では両者はほぼ相殺され実質コストへの影響は小さくなります。ただしヤマトは配当額が相対的に大きいため、この差し引きは完全ではありません。現物側の配当は源泉徴収20.315%が控除された金額(約6,136円)で入金される一方、信用売り側の配当落調整金の支払いは原則満額(約7,700円)となるため、権利落ち時点で約1,564円の一時的な資金流出が生じます。この差額は確定申告での損益通算等により回復しうる場合がありますが、口座区分や申告方法によって扱いが異なるため、クロスコスト(約60〜65円)に加えて念頭に置いておく必要があります。

一般信用在庫の取りやすさ

ヤマトは優待制度が2025年に新設されたばかりの銘柄で、一般信用在庫の需要傾向を示す実績データは確認できていません。小型のスタンダード市場銘柄であるため在庫自体は比較的確保しやすいと考えられますが、権利月が近づくと在庫が薄くなる銘柄は少なくないため、余裕を持った在庫確保をおすすめします。

各証券会社の傾向(一般論)

  • SBI証券: 在庫数が最多。19:00頃の在庫補充後、または翌営業日の寄り付き前が狙い目。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
  • 楽天証券: 在庫補充タイミングが日中。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
  • 三菱UFJ eスマート証券: 長期信用が使える選択肢。1ヶ月以上前から仕込み可能、貸株料年率1.10%
  • SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%・制度信用1.15%
  • 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%・制度信用1.15%
  • GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的。一般信用貸株料 短期3.85%・無期限0.80%

※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。

継続保有条件を満たすための戦略

ヤマトの株主優待は、毎年3月20日時点で100株以上を保有する株主のうち、継続して1年以上保有している株主が対象です。公式IRによると、この継続保有は「毎年3月20日および9月20日の当社株主名簿に、同一株主番号で連続して3回以上記録されていることで判定」されます。単発のクロス取引(買った直後に現渡し(げんわたし。買った現物株をそのまま信用売りの返済に充てる決済方法)で決済)では継続保有の実績が積み上がらないため、この優待は受け取れません。

⚠️ 判定は3月20日・9月20日の両方でチェックされます

3月20日と9月20日は半年おきの基準日で、この2つの基準日で株主名簿を交互にチェックし、同一株主番号での記録が3回連続すると「1年以上の継続保有」とみなされる仕組みと考えられます。たとえば2027年3月の優待を受け取るには、2026年3月20日・2026年9月20日・2027年3月20日の3回の基準日すべてで同一株主番号として記録されている必要があります。

つまり3月の権利日だけでなく、間に挟まる9月20日の基準日でも継続保有記録が途切れないようにすることが条件になります。クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため保有株数がいったんゼロになり、ゼロになった期間があると同一株主番号での継続保有記録が途切れる可能性があります。継続保有条件を満たすには、基準日と基準日の間(3月〜9月、9月〜翌3月)も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。

なお、公式の条件文言では「対象株主」(100株以上保有)の株数要件は3月20日の優待付与判定にのみ明記されており、継続保有の判定(3月20日・9月20日の記録)そのものに必要な株数までは明示されていません。この点は次の戦略Aの実現可能性にも関わるため、実施前に株式事務代行会社への確認を強く推奨します。

⚠️ 新規に保有を開始する場合の取得時期に注意: 本記事執筆時点(2026年8月3日)から新たに株式を保有し始める場合、直近の基準日である2026年3月20日にはすでに間に合っていません。この場合の記録は2026年9月20日が1回目となり、2027年3月20日で2回目、2027年9月20日で3回目に到達します。しかし優待の付与自体は3月20日の基準日にのみ行われるため、3回連続記録を満たした状態で迎える最初の3月20日は2028年3月20日です。つまり、これから保有を始めて継続保有条件を満たす場合、対象になるのは2027年3月の優待ではなく2028年3月の優待(約1年7か月の準備期間)である点にご注意ください。以下の戦略A・戦略Bは、2026年3月20日時点ですでに継続保有を始めていた株主であれば2027年3月の優待に、これから始める株主であれば2028年3月以降の優待に、それぞれ適用される考え方として読んでください。

戦略A:端株(1株)を常時保有し、3月の権利月だけ100株をクロスで上乗せ

  1. SBI証券(S株)・楽天証券(かぶミニ)などで1株を現物購入し、9月20日をまたいで継続して持ち続ける(株主番号の維持が目的)
  2. 3月の権利付き最終日:100株をクロス(現物買い100株+一般信用売り100株)→ 合計101株(100株以上の優待条件を満たす)
  3. 権利落ち後:現渡しで100株を決済。1株は持ち続ける
項目 金額目安
1株購入(一時費用) 約2,005円
100株クロス 貸株料(3日)/回 約60〜65円(SBI・楽天短期の場合)
年1回(3月権利)合計 約60〜65円+1株分の値動きリスク

⚠️ この戦略が成立するには、①端株(1株)でも株主名簿への記録対象になること、②9月20日の中間基準日では株数を問わず記録されれば足りること、の2点が前提になります。いずれも公式の条件文言では明確にされていません。実施前に必ず株式事務代行会社へ確認してください。確認が取れない場合は、次の戦略Bのほうが安全です。

戦略B:100株を現物でそのまま常時保有する(クロスを使わない)

ヤマトの優待条件は最低100株というハードルがそれほど高くないため、クロスの仕組みを使わず100株を現物でそのまま持ち続ける選択肢も現実的です。3月20日・9月20日を含め常に100株以上を保有し続けるため、継続保有条件の株数要件について迷う余地がありません。クロスによる貸株料は不要になりますが、約200,500円の資金が継続保有期間中ずっと拘束されます。

戦略A(端株1株+100株クロス) 戦略B(100株を現物で常時保有)
初期・継続保有コスト 約2,005円(1株分) 約200,500円(100株分の資金拘束)
年間クロスコスト 約60〜65円 0円
配当の実質手取り(権利月分) クロスした100株分は現物受取(源泉徴収後)と信用売り側の調整金支払がほぼ相殺されるが、前述の通り約1,564円の一時的な資金流出が発生 常時保有する100株分の配当(会社予想77円/株=7,700円)を源泉徴収後の金額でそのまま受け取れる
値下がりリスク 1株分のみ 100株分
継続保有の安定度 △(要確認・9月20日の中間判定に不確定要素あり)

目安: 資金拘束を避けたいなら戦略A、安定性を優先したいなら戦略Bが選択肢になります。優待金額(3,000円相当)に対してクロスコストの差はごくわずかですが、戦略Aは権利月ごとに約1,564円の一時的な資金流出が生じる点、戦略Bは100株分の配当をそのまま受け取れる点も含めて比較すると、資金に余裕があれば戦略Bのほうが不確定要素・追加コストの両面で無難です。

共通の注意事項

  • 継続保有カウント中に証券口座を変えると株主番号がリセットされる可能性があります。常時保有する株式の口座は固定してください。
  • 端株カウントの可否、および9月20日の中間基準日で必要な株数は、ヤマトのIR情報ページに記載の株式事務代行会社への確認を推奨します。

注意点・リスク

  • 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用を使う場合のみ発生する品貸料(売り注文が買い注文を超えた場合に発生する追加コスト)。一般信用なら原則ゼロですが、例外的に発生する銘柄もあるため、必ず一般信用であることを確認してください
  • 配当落調整金: 配当のある銘柄は、現物側の配当(源泉徴収20.315%控除後)と信用売り側の配当落調整金(原則満額)が完全には相殺されず、権利落ち時点で税率差分の一時的な資金流出が生じます。ヤマトの場合は前述の通り約1,564円です。確定申告での回復可否は口座区分・申告方法により異なるため注意してください
  • 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります(特に小型銘柄)
  • 在庫切れ: 権利付き最終日が近づくと一般信用在庫がなくなることがあります。早めの在庫確保をおすすめします
  • NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応です。特定口座または一般口座で実行してください
  • 単発クロスでは継続保有条件を満たせない: 前述の通り、3月20日・9月20日の両基準日で同一株主番号として3回連続で記録されている必要があり、権利日だけの単発クロスでは受け取れません

まとめ

  • ヤマト(1967)の3月優待は100株以上・3月20日と9月20日の基準日で同一株主番号での記録が3回連続(実質1年以上継続保有)で3,000円相当(地元特産品・入浴回数券・寄付から選択)
  • 2027年3月20日は土曜日のため、実際の権利確定は3月19日、権利付き最終日は3月17日
  • 単発のクロス取引だけでは継続保有条件を満たせないため、端株保有などで株主番号を維持する工夫が必要(ただし条件の細部は要確認)
  • 本記事執筆時点(2026年8月3日)から新たに保有を始める場合、2027年3月の優待には間に合いません。最短でも2028年3月の優待が対象になる点に注意してください
  • クロスそのもののコストは小さいため、まずはSBI証券・楽天証券などの在庫状況をチェックしてみてください

関連記事

数値・優待内容の最新情報は必ず公式IRページでご確認ください。


📋 Yahoo!ファイナンスで株主優待を確認する →


【出典・参考】
– ヤマト公式サイト会社案内: https://www.yamato-se.co.jp/company/
– 株主優待制度(ヤマト公式IR): https://www.yamato-se.co.jp/ir/benefit/
– 株主優待制度詳細(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1967.T/incentive
– 配当情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1967.T/dividend
– 本記事の情報は2026年8月3日時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次