【まんだらけ(2652)】クロス取引コスト試算【2027年3月権利】
この記事の結論
- まんだらけ(2652)の3月株主優待は、自社発行誌「まんだらけZENBU」を通常より割安に購入できる権利(100株以上保有で1冊500円・3冊1,000円)です。このZENBU割引購入権は9月末保有者にも同条件で付与されますが、9月末保有者はこれに加えて保有株数・保有期間に応じた株主優待券も受け取れます
- クロス取引コストの目安: 一般信用が利用できる場合で約24円(100株・保有5日・短期一般信用年率3.90%利用時)
- 必要資金(100株): 約58,630円(現物買い45,100円+信用売り保証金30%・2026/08/04終値451円ベース)
- 在庫の傾向: データ確認時点(2026年7月8日)で一般信用の取扱が確認できておらず、利用可否は証券会社での事前確認が必須
- 継続保有条件: あり(3月末・9月末の株主名簿に同一株主番号で3回以上連続して記載されると、9月優待券が「1年以上」区分にアップグレード)
まんだらけの株主優待内容
まんだらけは中野・渋谷・秋葉原など全国に店舗を展開する古書店チェーンで、漫画・アニメ原画・玩具・同人誌など幅広いジャンルの中古品を扱う業界最大手です。株主優待は3月末と9月末の年2回設定されていますが、内容は月によって大きく異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 2652 |
| 権利確定月 | 3月末・9月末(年2回) |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 3月末の優待内容 | 自社誌「まんだらけZENBU」の割引購入権(1冊500円・3冊1,000円) |
| 9月末の優待内容 | 「まんだらけZENBU」の割引購入権(3月末と同条件)+保有株数・保有期間に応じた株主優待券(全国の店舗で利用可・下表参照) |
| 必要資金(100株) | 約58,630円(現物買い45,100円+信用売り保証金30%) |
9月末優待券の全ティア(参考)
今回対象の2027年3月権利では対象外ですが、まんだらけの優待を理解する上で9月末優待券の全体像も確認しておきます。
| 保有株数 | 1年未満 | 1年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上 | 500円分 | 1,000円分 |
| 500株以上 | 2,000円分 | 5,000円分 |
| 2,500株以上 | 5,000円分 | 10,000円分 |
| 5,000株以上 | 7,500円分 | 20,000円分 |
| 25,000株以上 | 10,000円分 | 50,000円分 |
優待券の有効期間は毎年1月1日〜12月31日の1年間です。上表の優待券は9月末時点の保有者のみが対象で、3月末時点の保有者には贈呈されません。一方、「まんだらけZENBU」の割引購入権は3月末・9月末どちらの基準日でも100株以上保有していれば受け取れる共通の特典です。つまり9月末保有者は、優待券とZENBU割引購入権の両方を受け取れる点に注意してください(出典: Yahoo!ファイナンス 株主優待ページ、公式IR「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」)。
まんだらけの2026年9月期は、会社予想で売上高158.4億円(前期比+4.3%)・営業利益20.9億円(前期比+16.5%)と増収増益を見込んでいます。前期(2025年9月期)は営業利益が前々期比13.8%減となっており、仕入コストや店舗運営費の増加が利益を圧迫した形です。店舗網は中野・秋葉原・渋谷など国内18店舗が中心で、海外店舗はすでに全て閉店済みです(出典: まんだらけ公式店舗一覧ページ)。現在は海外向け通信販売を通じてインバウンド需要を取り込む形になっており、この通販需要の伸びが今期の増収要因の一つと考えられます。
一般信用でのクロス取引という観点では、100株単位で6万円弱と少額で建てられる点が特徴です。一方で9月権利は「ZENBU割引購入権+優待券」の二重取りになるのに対し、3月権利はZENBU割引購入権のみにとどまるため、3月権利だけを狙ったクロス需要は9月権利に比べて限定的になりやすい銘柄と考えられます。
継続保有条件と3月権利の位置づけ
まんだらけの公式情報によると、9月優待券の「1年以上」区分を受けるには「毎年3月31日および9月30日現在の株主名簿に、同一の株主番号で3回以上連続して記載または記録される」ことが条件です(出典: Yahoo!ファイナンス 株主優待ページ)。
つまり3月末の保有は、単体では優待券をもたらしませんが、9月優待券のグレードアップに必要な「連続記載」の1回分としてカウントされるという位置づけになります。ここで重要な注意点があります。
- クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため、保有株数が一時的にゼロになります
- ゼロになる期間があると、証券口座によっては株主番号が継続せず、連続記載のカウントが途切れる可能性があります
- 「1年以上」区分を狙うのであれば、3月・9月とも現渡しで0株に戻す純粋なクロスだけを繰り返しても、連続記載の条件を満たせない場合があります
同一株主番号での記録が続いているかどうかの取り扱いは証券会社・株式事務代行機関によって異なるため、継続保有を狙う場合は事前に確認することを推奨します。純粋に3月権利の割引購入権だけを目的にするのであれば、この点を気にせず単発のクロスで問題ありません。
継続保有特典(9月優待券「1年以上」区分)を狙う戦略
9月優待券が「1年以上」区分(500円分→1,000円分など、株数区分に応じて2倍相当に増額)になるには、前述のとおり「毎年3月31日および9月30日現在の株主名簿に、同一の株主番号で3回以上連続して記載または記録される」ことが条件です。この戦略を狙う場合の考え方を解説します。
⚠️ 純粋なクロスのみでは継続記録が積み上がりません
クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため、保有株数が一時的にゼロになります。ゼロになった期間に株主番号がリセットされる可能性があり、3月末・9月末を跨いだ連続記載のカウントが途切れる恐れがあります。継続特典を狙うには、基準日と基準日の間も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。
なお、公式の条件文言は「同一の株主番号で3回以上連続して記載または記録される」というものだけで、その記載の際に何株以上保有している必要があるかまでは明記されていません(100株以上という条件は、あくまで優待そのものを受け取るための最低株数です)。そのため、端株(1株)保有が番号継続の記録として有効かどうかは公式情報だけでは断定できず、実施前に株式事務代行会社への確認を推奨します。
戦略A:端株(1株)常時保有 + 各基準日に100株クロス
- SBI証券(S株)・楽天証券(かぶミニ)などで1株を現物購入・持ち続ける(株主番号の維持が目的)
- 各基準日(3月末・9月末)の権利付最終日:100株をクロス(現物買い100株+一般信用売り100株)→ 合計101株保有(100株以上の優待条件を満たす)
- 権利落ち後:現渡しで100株を決済。1株は持ち続ける
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1株購入(一時費用) | 約451円(2026/08/04終値ベース) |
| 100株クロス 貸株料(5日・SBI短期3.90%)/回 | 約24円 |
| 年2回(3月末・9月末)合計 | 約48円 |
⚠️ 端株(1株)での継続記録カウント可否は、前述のとおり公式情報だけでは確認できません。実施前に株式事務代行会社への確認を推奨します。
戦略B:現物100株常時保有
- 100株を現物購入・持ち続ける(株主番号維持。クロス自体が不要になり、各基準日で自動的に優待対象になる)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 100株購入(継続保有・資金拘束) | 約45,100円(2026/08/04終値ベース) |
| クロスコスト | 0円(現物保有のため不要) |
100株を常時保有し続けるため資金拘束は大きくなりますが、株主番号継続の安定性は最も高い方法です。約45,100円が長期間拘束される点を考慮して選択してください。
戦略比較
| 戦略A(1株+100株クロス) | 戦略B(100株現物常時保有) | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約451円(1株) | 約45,100円(100株) |
| クロスコスト/回 | 約24円 | 0円 |
| 資金拘束 | 極小 | 約45,100円 |
| 継続保有の安定度 | △〜◎(要確認) | ◎ |
目安: 資金拘束を最小化するなら戦略A(ただし端株の記録有効性は要確認)。安定性を重視するなら戦略B(約45,100円の継続保有資金が必要)。
共通の注意事項
- 継続カウント中に証券口座を変えると株主番号がリセットされる可能性があります。端株・現物株の保有口座は固定してください。
- クロス(信用売り)はどの証券会社でも構いませんが、常時保有する現物株の口座は変えないでください。
- 端株カウント可否は株式事務代行会社(まんだらけのIR情報ページに記載)への確認を推奨します。
端株(1株)を購入できる証券口座
継続保有で株主番号を維持するために、本人名義で端株を購入できる口座が必要です。
- SBI証券(S株) (売買手数料0円・スプレッドなし・本人名義・NISA対応) →
- マネックス証券(ワン株) (買付無料・売却0.55%・本人名義・NISA対応) →
- 楽天証券(かぶミニ®) (寄付取引は売買無料・本人名義・NISA対応) →
- moomoo証券(ひと株) (買付無料・本人名義・NISA対応) →
- 三菱UFJ eスマート証券(プチ株) (売買0.55%(最低55円)・本人名義・NISA対応) →
※本リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます
クロス取引コスト試算
証券会社・株価・保有日数を入力すると、貸株料(かしかぶりょう。一般信用取引で株を借りる際にかかる利用料)・手数料の合計コストを自動計算できます。権利付最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
※一部リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます
※株価は2026-08-04の終値(451円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
まんだらけの配当については、2020年9月期以降、中間配当は0円で推移しており、期末(9月末)のみ年1円の配当を実施しています。3月末を基準日とする配当は実施していないため、3月権利のクロス取引では配当落調整金は発生しません(出典: 各種配当情報サイト、Yahoo!ファイナンス配当ページ)。9月末の配当は年1円とごく少額のため、配当関連コストが優待の魅力を大きく損なう銘柄ではありません。
権利確定日スケジュール(2027年3月権利)
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2027年3月29日(月) | 権利付き最終日 |
| 2027年3月30日(火) | 権利落ち日 |
| 2027年3月31日(水) | 権利確定日 |
一般信用在庫の取りやすさ
本記事のデータ確認時点(2026年7月8日)で、まんだらけ(2652)は一般信用取引の取扱銘柄として確認できませんでした。一般信用の対象銘柄・在庫状況は証券会社や時期によって随時変動するため、以下は「一般信用が利用可能な場合」を前提にした参考情報です。実際にクロス取引を検討する際は、各証券会社の銘柄検索画面で最新の取扱状況を必ず確認してください。
各証券会社の傾向(一般論・利用可否は要確認)
- SBI証券: 在庫数が多い傾向。夜間(19:00頃の在庫補充後)が狙い目。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
- 楽天証券: 在庫補充タイミングが日中。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
- 三菱UFJ eスマート証券: 長期信用が使える選択肢。1ヶ月以上前から仕込み可能、貸株料年率1.10%
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%・制度信用1.15%
- 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%・制度信用1.15%
- GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的。一般信用貸株料 短期3.85%・無期限0.80%
※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。一般信用の取扱がない場合は制度信用での代替となりますが、その場合は下記の逆日歩リスクに注意が必要です。
注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用を使う場合のみ発生する品貸料(売り注文が買い注文を超えた場合に発生する追加コスト)。一般信用の在庫がなく制度信用を使う場合は、逆日歩発生の可能性を織り込んでおく必要があります
- 配当落調整金: まんだらけは3月末を基準日とする配当を実施していないため、3月権利では発生しません
- 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります(特に小型・低出来高の銘柄では起こりやすい傾向があります)
- 在庫切れ・一般信用の取扱状況: 本記事の確認時点では一般信用の取扱が確認できていません。取扱がある証券会社でも、権利付最終日が近づくと在庫がなくなる場合があります。取扱がない場合、このコスト試算の前提(一般信用短期3.90%等)は適用できません
- 最低取引株数: 優待を受けるには100株以上の保有が必要です。それ未満の端株保有のみでは優待の対象になりません
- NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応。特定口座または一般口座で実行してください
まとめ
- まんだらけの3月権利は「まんだらけZENBU」の割引購入権(500円〜2,000円相当の割引)のみが対象で、9月末保有者が受け取れる株主優待券は付与されません(9月末保有者はZENBU割引購入権と優待券の両方を受け取れます)
- 必要資金は100株で約58,630円と少額で、一般信用が利用できれば貸株料も数十円程度に収まる見込みです
- ただし本記事確認時点では一般信用の取扱が未確認のため、実行前に各証券会社で在庫・取扱状況を必ず確認してください
- 9月末優待券の「1年以上」区分を狙う場合は、3月・9月とも純粋なクロス(現渡しで0株)だけでは連続記載の条件を満たせない可能性がある点に注意してください
数値・優待内容の最新情報は必ず公式IRページでご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
関連記事
【出典・参考】
– まんだらけ公式IR情報ページ: https://www.mandarake.co.jp/dir/company/ir/
– まんだらけ公式IR「株主優待制度の一部変更に関するお知らせ」: https://mandarake.co.jp/dir/company/ir/up/2024/03/21/2024032101.pdf
– まんだらけ公式店舗一覧ページ: https://www.mandarake.co.jp/dir/company/shop.html
– Yahoo!ファイナンス 株主優待ページ: https://finance.yahoo.co.jp/quote/2652.T/incentive
– Yahoo!ファイナンス 配当情報ページ: https://finance.yahoo.co.jp/quote/2652.T/dividend
– Yahoo!ファイナンス 業績情報ページ: https://finance.yahoo.co.jp/quote/2652.T/performance
– 本記事の情報は2026年8月4日時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

