【はごろもフーズ(2831)】株主優待のクロス取引コスト試算【2027年3月権利】
この記事の結論
- はごろもフーズ(2831)の3月株主優待は100株以上保有で自社製品詰め合わせ600円相当(年間1,200円相当・9月権利分と合算)
- 500株以上保有なら3,000円相当、同一株主番号で7回(3年以上)連続保有すると5,000円相当にアップグレードされる
- クロス取引コストの目安(100株・SBI証券短期一般信用5日想定): 貸株料約194円+配当落調整金の実質コスト約711円=合計約905円(3月末の期末配当35.00円/株を前提。優待金額600円相当を上回る点に注意)
- 必要資金(100株): 約471,900円(現物買い363,000円+信用売り保証金30%・2026/08/06終値ベース)
- 在庫の傾向: 東証スタンダード銘柄で出来高が限られるため、権利付最終日が近づくと在庫が薄くなる可能性がある
- 継続保有条件: あり(500株以上を同一株主番号で7回連続保有すると優待額アップ)
はごろもフーズの株主優待内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 2831 |
| 権利確定月 | 3月末・9月末(年2回) |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 優待内容 | 自社製品(シーチキン等の缶詰を中心とした詰め合わせ) |
| 優待金額(最低単元) | 600円相当 |
| 必要資金(100株) | 約471,900円(現物買い363,000円+信用売り保証金30%) |
保有株数・継続保有期間別の優待内容(全ティア)
| 保有株数 | 継続保有期間 | 優待内容 | 金額相当 |
|---|---|---|---|
| 100株以上500株未満 | 問わない | 自社製品詰め合わせ | 600円相当 |
| 500株以上 | 3年未満(7回未満) | 自社製品詰め合わせ | 3,000円相当 |
| 500株以上 | 3年以上(同一株主番号で7回以上連続) | 自社製品詰め合わせ | 5,000円相当 |
継続保有の判定基準は「同一の株主番号で毎年3月31日および9月30日の株主名簿に連続して7回以上記載されていること」です(出典: Yahoo!ファイナンス株主優待ページ)。有効期限についてはYahoo!ファイナンス上に明記がなく、公式IRでの確認をおすすめします。
はごろもフーズは静岡県静岡市に本社を置く水産・食品加工会社で、「シーチキン」ブランドの缶詰を主力事業としています。ツナ缶市場では国内大手の一角を占め、株主優待も自社の看板商品を中心とした詰め合わせという、事業内容が直接伝わる内容になっています。東証スタンダード市場に上場する中型株で、値動きは比較的落ち着いている一方、一般信用の取扱いや在庫状況は証券会社によって差が出やすい銘柄です。権利確定が3月末・9月末の年2回ある点は、優待取得の機会が多い半面、継続保有カウントの管理がやや複雑になる点に注意が必要です。
クロス取引コスト試算
証券会社・株価・保有日数を入力すると貸株料(かしかぶりょう。一般信用取引で株を借りる際にかかる利用料)・手数料の合計コストを自動計算できます。権利付最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
※一部リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます
※株価は2026-08-06の終値(3,630円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
はごろもフーズは3月期決算のため、3月末は期末配当、9月末は中間配当にあたります。Yahoo!ファイナンス配当ページによると2027年3月期の会社予想配当は中間35.00円・期末35.00円(年間70.00円)です。したがって2027年3月末(期末配当)を基準に100株をクロスする場合、税引前配当は3,500円(100株×35.00円)、現物側の税引後受取額は源泉徴収(約20.315%)控除後の約2,789円にとどまります。一方、信用売り側の配当落調整金は源泉徴収の減額が適用されず満額の3,500円を負担するため、差額の約711円が実質コストとして発生します。この配当落調整金コスト(約711円)に貸株料(約194円)を加えると、100株クロスの合計実質コストは約905円となり、優待金額600円相当を上回ります(2026-08-06終値3,630円ベースの試算。実際のコストは株価・保有日数により変動します)。
一般信用在庫の取りやすさ
はごろもフーズは東証スタンダード市場の銘柄で、プライム市場の大型株と比べると出来高・在庫ともに限られる傾向があります。権利付最終日が近づくにつれて一般信用売りの在庫が薄くなりやすく、早めの確保が望ましいと考えられます。
各証券会社の傾向(一般論)
- SBI証券: 在庫数が最多。夜間(19:00頃の在庫補充後)が狙い目。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
- 楽天証券: 在庫補充タイミングが日中。一般信用貸株料(短期)年率3.9%
- 三菱UFJ eスマート証券: 長期信用が使える選択肢。1ヶ月以上前から仕込み可能、貸株料年率1.10%
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%・制度信用1.15%
- 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%・制度信用1.15%
- GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的。一般信用貸株料 短期3.85%・無期限0.80%
※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。
クロス取引の実行手順
- 権利付最終日(2027年3月29日)までに、一般信用売りの在庫を確保
- 同じ日に現物買い同数を発注(同時約定を心がける)
- 権利付最終日の引け後、現渡し(げんわたし。買った現物株をそのまま信用売りの返済に充てる決済方法)の準備
- 権利落ち日(2027年3月30日)または翌営業日に現渡し決済を実行
権利日スケジュール(2027年3月権利)
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2027年3月29日(月) | 権利付き最終日 |
| 2027年3月30日(火) | 権利落ち日 |
| 2027年3月31日(水) | 権利確定日(記録日) |
継続保有特典(500株以上・3年以上保有)を狙う戦略
はごろもフーズの継続保有特典は、500株以上を同一株主番号で7回(3年以上)連続保有することで、優待額が3,000円相当から5,000円相当にアップグレードされる仕組みです。
⚠️ 純粋なクロスのみでは継続記録が積み上がりません
クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため、保有株数がゼロになります。ゼロになった期間に株主番号がリセットされる可能性があり、継続保有のカウントが途切れます。継続保有特典を狙うには、基準日と基準日の間も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。
戦略A:端株(1株)常時保有 + 各基準日に500株クロス
継続保有の判定条件は「同一の株主番号で連続して7回以上記載」であり、記載時の株数についての規定は公式情報に明記されていません。株主番号自体は端株(1株)の保有でも維持できると考えられますが、この端株保有が「連続記載」の要件として株式事務代行会社に有効と扱われるかどうかは、公式文言だけでは断定できません(詳細は後述の注意書きを参照)。仮に端株保有で要件を満たせる場合、各基準日(3月末・9月末)に500株をクロスして合計501株にすれば、その基準日の「500株以上」という優待条件も満たせます。
- SBI証券(S株)・楽天証券(かぶミニ)などで1株を現物購入・持ち続ける(株主番号の維持が目的)
- 各基準日の権利付最終日:500株をクロス(現物買い500株+一般信用売り500株)→ 合計501株(500株以上の優待条件を満たす)
- 権利落ち後:現渡しで500株を決済。1株は持ち続ける
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 1株購入(一時費用) | 約3,630円(2026/08/06終値ベース) |
| 500株クロス 貸株料(5日)/回 | 約970円(SBI証券短期一般信用3.9%で試算) |
| 500株クロス 配当落調整金の実質コスト/回 | 約3,555円(配当35.00円/株・500株ベース) |
| 1回あたり合計 | 約4,525円 |
| 年2回(3月末・9月末)合計 | 約9,050円 |
⚠️ 端株(1株)保有が「連続記載」の要件を満たすかどうかは、公式文言だけでは断定できません。株式事務代行会社の実務上の運用(何株以上の記載をもって「記載あり」とみなすか)に依存する可能性があるため、実施前に株式事務代行会社への確認を強く推奨します。
戦略B:現物100株常時保有 + 各基準日に400株クロス
- 100株を現物購入・持ち続ける(株主番号維持。ただし基準日には合計500株となるため、後述のとおり500株ティアの優待のみが適用される)
- 各基準日の権利付最終日:400株をクロス(現物買い400株+一般信用売り400株)→ 合計500株(500株以上の優待条件を満たす)
- 権利落ち後:現渡しで400株を決済。100株は持ち続ける
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 100株購入(継続保有・資金拘束) | 約363,000円(2026/08/06終値ベース) |
| 400株クロス 貸株料(5日)/回 | 約776円(SBI証券短期一般信用3.9%で試算) |
| 400株クロス 配当落調整金の実質コスト/回 | 約2,844円(配当35.00円/株・400株ベース) |
| 1回あたり合計 | 約3,620円 |
| 年2回(3月末・9月末)合計 | 約7,240円 |
100株の継続保有により配当は基準日ごとに受け取れますが、約36万円が長期間拘束される点に留意してください。基準日ごとに合計500株(現物100株+クロス400株)を満たしているため、その基準日は500株ティア(継続7回未満なら3,000円相当、7回以上なら5,000円相当)のみが適用されます。100株分の基本優待600円相当は500株ティアの優待とは別枠で追加支給されるものではなく、重複受給はありません。
戦略比較
| 戦略A(1株+500株クロス) | 戦略B(100株現物+400株クロス) | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約3,630円(1株) | 約363,000円(100株) |
| クロス株数/回 | 500株 | 400株 |
| 1回あたり実質コスト(貸株料+配当調整差額) | 約4,525円 | 約3,620円 |
| 年2回合計コスト | 約9,050円 | 約7,240円 |
| 資金拘束 | 極小 | 約36万円 |
資金拘束を最小化したい場合は戦略Aが有利ですが、クロス株数が多い分、貸株料・配当落調整金の実質コストは戦略Bよりやや高くなります。クロスの実質コスト自体を抑えたい場合は、100株分の資金拘束を許容できるなら戦略Bが有利です。いずれの戦略でも、500株ティアの優待額(3,000円または5,000円相当)に対して年間7,000〜9,000円程度の実質コストがかかる点を踏まえて判断してください。
共通の注意事項
- 継続カウント中に証券口座を変えると株主番号がリセットされる可能性があります。常時保有する現物株(または端株)の口座は固定してください。
- 500株以上での優待ティア判定は各基準日時点の保有株数で行われます。継続保有の記録自体は株主番号の連続性で判定されると考えられますが、詳細は株式事務代行会社への確認を強く推奨します。
- カウント方法・端数の扱いは株式事務代行会社への確認を強く推奨します。
端株(1株)を購入できる証券口座
継続保有で株主番号を維持するために、本人名義で端株を購入できる口座が必要です。
- SBI証券(S株) (売買手数料0円・スプレッドなし・本人名義・NISA対応) →
- マネックス証券(ワン株) (買付無料・売却0.55%・本人名義・NISA対応) →
- 楽天証券(かぶミニ®) (寄付取引は売買無料・本人名義・NISA対応) →
- moomoo証券(ひと株) (買付無料・本人名義・NISA対応) →
- 三菱UFJ eスマート証券(プチ株) (売買0.55%(最低55円)・本人名義・NISA対応) →
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注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用を使う場合のみ発生する品貸料(売り注文が買い注文を超えた場合に発生する追加コスト)。一般信用なら原則ゼロですが、例外的に発生する銘柄もあるため、必ず一般信用であることを確認してください
- 配当落調整金: 3月末は期末配当、9月末は中間配当にあたり、2027年3月期はいずれも会社予想35.00円/株です。一般信用では源泉徴収なしで満額が信用売り側の負担となる一方、現物側の受取額は源泉徴収後(約20.315%控除後)となるため、差額(100株クロスなら約711円、500株クロスなら約3,555円)が実質コストとして発生します。金額は公式IRの配当情報でご確認ください
- 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります。東証スタンダード銘柄は出来高が限られるため特に注意が必要です
- 在庫切れ: 権利付最終日が近づくと一般信用売りの在庫が枯渇する可能性があります
- 最低取引株数: 優待を受け取るには100株(1単元)以上の保有が必要です
- 優待の有効期限: Yahoo!ファイナンス上では明記がありませんでした。実際に優待を受け取る前に公式IRまたは優待到着時の案内で有効期限をご確認ください
- NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応。特定口座または一般口座で実行してください
まとめ
- はごろもフーズの3月優待は100株保有で600円相当。クロス取引の実質コストは貸株料約194円+配当落調整金差額約711円=合計約905円程度(5日想定・SBI証券短期一般信用・期末配当35.00円/株の場合)で、優待金額を上回る点に留意してください
- 500株以上に増やせば3,000円相当、同一株主番号で7回(3年以上)連続保有すると5,000円相当までアップグレード可能です。ただし純粋なクロスの繰り返し(毎回現渡しでゼロ株に戻す)だけでは継続記録が積み上がらず、端株または現物株を常時保有して株主番号を維持する必要があります
- 東証スタンダード銘柄のため在庫は限られる傾向。早めの在庫確保を心がけてください
- 興味があれば、まずはSBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券・SMBC日興証券・松井証券・GMOクリック証券の在庫状況をチェックしてみてください
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数値・優待内容の最新情報は必ず公式IRページでご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
【出典・参考】
– はごろもフーズ公式IR 株主優待制度ページ: https://corp.hagoromofoods.co.jp/ja/ir/stock/stockholder.html
– はごろもフーズ株主優待ページ(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/2831.T/incentive
– はごろもフーズ配当情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/2831.T/dividend
– はごろもフーズ株価情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/2831.T
– 本記事の情報は2026年8月8日時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

