【アシックス(7936)】株主優待のクロス取引コスト試算【2026年12月権利】
この記事の結論
- アシックス(7936)の12月株主優待は、100株以上の保有で割引電子チケット10枚(保有株数・保有期間に応じて20〜40%割引、自社直営店舗・ECサイトで利用可能)
- クロス取引コストの目安: 約262円(100株・SBI証券の短期一般信用を5日間利用した場合)
- 必要資金(100株): 約636,350円(現物買い489,500円+信用売り保証金30%・2026年7月17日終値4,895円ベース)
- 在庫の傾向: 大型株のため在庫は比較的確保しやすいが、権利月直前は薄くなる傾向
- 継続保有条件: あり(2026年6月30日基準日から優待制度が改定されており、200株以上を3年以上継続保有すると割引率が20%→30%に上がる新制度が適用されます)
アシックスの株主優待内容
アシックスは、自社直営店舗およびECサイトで使える割引電子チケットを株主優待として提供しています。保有株数と継続保有期間の組み合わせで割引率が変わる、段階式の優待制度です。2026年6月30日時点の株主(2026年8月中旬発送分)から優待制度が改定されており、本記事が対象とする2026年12月権利(基準日2026年12月31日)はこの新制度が適用されます(出典: アシックス公式IR 株主優待制度ページ)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 7936 |
| 権利確定月 | 6月末・12月末(年2回) |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 優待内容 | 自社直営店舗・EC利用可能な割引電子チケット10枚 |
| 優待金額(最低単元) | 割引率のため金額不定(下表参照) |
| 必要資金(100株) | 約636,350円(現物買い489,500円+信用売り保証金30%) |
保有株数・継続保有期間別の優待内容(全ティア)
| 保有株数 | 継続保有期間 | 電子チケット枚数 | 割引率 |
|---|---|---|---|
| 100株以上200株未満 | 3年未満 | 10枚 | 20%割引 |
| 100株以上200株未満 | 3年以上 | 10枚 | 20%割引 |
| 200株以上5,000株未満 | 3年未満 | 10枚 | 20%割引 |
| 200株以上5,000株未満 | 3年以上 | 10枚 | 30%割引 |
| 5,000株以上 | 3年未満 | 10枚 | 40%割引 |
| 5,000株以上 | 3年以上 | 10枚 | 40%割引(最上位ティア) |
(出典: アシックス公式IR 株主優待制度ページ https://corp.asics.com/jp/investor_relations/individual_investor/shareholder_benefits 。2026年6月30日基準日以降適用の新制度。2026年7月20日確認。継続保有期間とは、同一の株主番号で決算期末日および第2四半期末日の株主名簿に連続して記録されている期間を指すと考えられますが、旧制度ページに記載のあった「1年以上=3回以上」「3年以上=7回以上」という具体的な回数条件が新制度ページでも同様に適用されるかは確認できていません。回数条件の詳細は公式IRまたは株式事務代行会社にご確認ください)
権利確定日スケジュール(2026年12月権利)
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2026年12月28日(月) | 権利付き最終日 |
| 2026年12月29日(火) | 権利落ち日 |
| 2026年12月30日(水) | 権利確定日 |
(12月31日は東京証券取引所の年末休場日にあたるため、12月30日が2026年の最終取引日・権利確定日となります)
100株以上200株未満のティアでは、保有期間が3年未満でも3年以上でも割引率は20%のままで変わりません。保有期間による割引率アップの恩恵を受けられるのは200株以上5,000株未満のティアのみで、3年以上継続保有すると20%から30%に上がります。5,000株以上のティアは保有期間にかかわらず40%で一定です。したがって、最低単元である100株のみのクロスを繰り返しても割引率は20%のまま変わらず、割引率を上げるには200株以上のラインでの継続保有が必要になります。
アシックスは2026年12月期第1四半期決算で、スポーツスタイルやオニツカタイガーブランドが牽引し、売上高2,702億円(前年同期比+29.7%)・営業利益607億円(同+36.5%)と大幅な増収増益を発表しています(2026年7月17日時点Yahoo!ファイナンス確認)。発行済株式数は約7億3,448万株と大型株にあたり、時価総額は約3.6兆円規模です。時価総額・流動性の大きさから、一般信用の在庫という点では中小型株の優待銘柄に比べて需給が読みやすい銘柄といえます。
クロス取引コスト試算
証券会社・株価・保有日数を入力すると、貸株料(かしかぶりょう。一般信用取引で株を借りる際にかかる利用料)と手数料の合計コストを自動計算できます。権利付最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
※株価は2026年7月17日の終値(4,895円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
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100株を5日間クロスした場合の貸株料の目安は、SBI証券・楽天証券の短期一般信用(年率3.90%)で約262円、GMOクリック証券短期(年率3.85%)で約258円、SMBC日興証券(年率1.90%)で約127円、松井証券(年率2.00%)で約134円、三菱UFJ eスマート証券(年率1.10%)で約74円です。100株保有(20%割引)のチケット10枚を実際に利用する前提であれば、コストに対して優待の実利は大きいといえます。
アシックスの配当予想は2026年12月期で1株38.00円(Yahoo!ファイナンス2026年7月17日確認、配当利回り0.78%)です。権利確定日に現物買い・信用売りの両方を保有していれば、現物側で配当を受け取り信用売り側で同額の配当落調整金を支払うため、両者は原則相殺され、クロス取引の実質コストには(源泉徴収タイミング差等を除き)大きな影響を与えません。
端株戦略で継続保有の割引率アップを狙う方法
アシックスの新制度では、最低単元にあたる100株以上200株未満のティアは保有期間にかかわらず割引率20%で固定されています。保有期間による割引率アップ(20%→30%)の恩恵を受けるには、200株以上のラインを3年以上継続保有する必要があります。100株のみで優待を受け取りたい場合は、この端株戦略を使う必要はなく、毎回100株をクロスするだけで20%割引を継続して受けられます(保有期間の影響を受けないため)。
単純にクロス取引だけを毎回繰り返すと、権利落ち日の現渡し(げんわたし。買った現物株をそのまま信用売りの返済に充てる決済方法)で保有株数がゼロに戻ってしまい、株主番号の継続記録(同一の株主番号で決算期末日および第2四半期末日の株主名簿に連続して記録されている状態を指すと考えられます。具体的な回数条件が新制度でも旧制度と同様に適用されるかは前述のとおり確認できていません)が途切れる可能性があります。200株ラインでの3年継続保有を狙う場合、基準日(6月末・12月末)の間も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。
戦略の手順:
- SBI証券(S株)や楽天証券(かぶミニ)などの端株(単元未満株)サービスで、1株を現物購入して常時保有する(株主番号の維持が目的)
- 各権利月(6月・12月)の権利付最終日に、200株(2単元)をクロス(現物買い200株+一般信用売り200株)→ 端株1株と合わせて合計201株の保有で200株以上のティアを満たす
- 権利落ち日以降、クロスした200株分は現渡しで決済。端株1株はそのまま持ち続ける
200株を5日間クロスした場合の貸株料の目安は、SBI証券の短期一般信用(年率3.90%、2026年7月17日終値4,895円ベース)で約523円です。この水準のコストを3年以上継続することで、200株以上5,000株未満ティアの30%割引適用を狙えます。株主名簿への記載が「株数不問(保有の有無)」で継続判定されるのか、「一定株数以上での記載」が条件になるのかは公式資料だけでは明確でないケースが多いため、実施前に必ず株式事務代行会社への確認を推奨します。継続カウント中に証券口座を変更すると株主番号がリセットされる可能性があるため、端株を保有する口座は固定してください。
端株(1株)を購入できる証券口座
継続保有で株主番号を維持するために、本人名義で端株を購入できる口座が必要です。
- SBI証券(S株) (売買手数料0円・スプレッドなし・本人名義・NISA対応) →
- マネックス証券(ワン株) (買付無料・売却0.55%・本人名義・NISA対応) →
- 楽天証券(かぶミニ®) (寄付取引は売買無料・本人名義・NISA対応) →
- moomoo証券(ひと株) (買付無料・本人名義・NISA対応) →
- 三菱UFJ eスマート証券(プチ株) (売買0.55%(最低55円)・本人名義・NISA対応) →
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一般信用在庫の取りやすさと注意点
各証券会社の傾向(一般論)
- SBI証券: 在庫数が多い傾向。早朝(19:00頃の在庫補充後)が狙い目。一般信用貸株料(短期)年率3.90%
- 楽天証券: 在庫補充タイミングが日中。一般信用貸株料(短期)年率3.90%
- 三菱UFJ eスマート証券: 長期信用が使える選択肢。1ヶ月以上前から仕込み可能、貸株料年率1.10%
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%
- 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%
- GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的。一般信用貸株料 短期3.85%・無期限0.80%
※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。
注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用を使う場合のみ発生する品貸料(売り注文が買い注文を超えた場合に発生する追加コスト)で、一般信用なら原則ゼロです。一般信用でも例外的に発生する銘柄があるため、必ず一般信用取引であることを確認してください
- 配当落調整金: 配当のある銘柄は、配当金と同額が信用売り側で「配当落調整金」として相殺されます。所得税の還付タイミングのずれには注意が必要です
- 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります
- 在庫切れ: 権利付最終日が近づくと一般信用の売り在庫が枯渇し、新規のクロスができなくなることがあります
- 最低取引株数: 優待を受け取るには100株以上の継続保有が必要です。単元未満(99株以下)ではクロスの対象になりません
まとめ
- アシックスの12月優待(100株・電子チケット10枚・20%割引)は、実質コスト約262円程度で取得を狙える水準です
- 200株以上を3年以上継続保有すると割引率が30%に上がるため、割引率アップを狙うなら端株戦略による継続保有の検討価値があります
- 在庫の動きは大型株のため比較的安定していますが、権利月直前は薄くなる傾向にあります。興味があれば、まずはSBI証券・楽天証券・三菱UFJ eスマート証券の在庫状況をチェックしてみてください
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【出典・参考】
– アシックス公式IR 株主優待制度ページ: https://corp.asics.com/jp/investor_relations/individual_investor/shareholder_benefits
– Yahoo!ファイナンス アシックス(7936)株価情報: https://finance.yahoo.co.jp/quote/7936.T
– Yahoo!ファイナンス アシックス(7936)株主優待情報: https://finance.yahoo.co.jp/quote/7936.T/incentive
– 本記事の情報は2026年7月20日時点のものです。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
注意: 本記事の優待ティア表はアシックス公式IR(2026年6月30日基準日以降適用の新制度)に基づいています。株価・配当情報はYahoo!ファイナンス掲載情報を参照しています。数値は変動するため、公式IRページで必ず最新情報をご確認ください。
数値・優待内容の最新情報は必ず公式IRページでご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

