GMOクリック証券でクロス取引する方法|一般信用の使い方と手数料

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GMOクリック証券でクロス取引する方法|一般信用の使い方と手数料

目次

この記事で分かること

  • GMOクリック証券で一般信用クロス取引ができるかどうか
  • 現物・信用取引の手数料体系(公式サイト確認済みの数値)
  • 一般信用売建の口座開設から発注までの流れ
  • 在庫確認の方法と特徴
  • SBI証券・楽天証券との使い分け方

GMOクリック証券はGMOフィナンシャルホールディングスグループのネット証券で、株式・FX・CFDなど幅広い商品を扱っています。クロス取引(つなぎ売り)の文脈では「サブ口座のひとつ」として活用されるケースが多い証券会社です。

この記事では、GMOクリック証券を使ったクロス取引の手順と、実務に役立つポイントを解説します。手数料率・サービス内容は変更される場合があります。最新情報は必ずGMOクリック証券の公式サイト(https://www.click-sec.com/)でご確認ください。


GMOクリック証券でクロス取引できるか?

結論:一般信用売建を利用したクロス取引が可能です。

GMOクリック証券では、制度信用取引に加えて一般信用取引(短期・無期限)も提供しています。クロス取引では「一般信用売り」を使うことで、逆日歩(ぎゃくひぶ)のリスクを回避しながら株主優待を取得できます。

クロス取引に必要な口座の種類

GMOクリック証券でクロス取引を行うには、以下の2つの口座が必要です。

  • 現物取引口座(株式取引口座)
  • 信用取引口座

信用取引口座は、現物取引口座を開設後に別途申請が必要です。審査には数営業日かかる場合があります。

一般信用の種類

GMOクリック証券の一般信用取引には、次の2種類があります。

種類 返済期限 特徴
短期一般信用 信用期日あり(銘柄ごとに別途設定) 権利落ち日の15営業日前から新規建て可能。権利付最終日の直前に在庫を確保する場合に利用
無期限一般信用 無期限(信用期日なし) 返済期限の制約がなく、早めに仕込みたい人気銘柄に対応

クロス取引では、保有期間と貸株料のバランスを考慮して種類を選びます。一般的に、権利付最終日の数営業日以内に在庫を取れた場合は短期一般信用が有利です。1ヶ月以上前から確保したい人気銘柄は無期限一般信用で早期に仕込む選択肢もあります。


手数料・コストの仕組み

クロス取引にかかるコストは、大きく「現物取引の手数料」「信用取引の手数料」「貸株料」の3つで構成されます。以下の数値は2026年5月時点でGMOクリック証券の公式サイト(https://www.click-sec.com/corp/guide/commission_list/)より確認したものです。

現物取引の手数料

インターネット取引:約定代金にかかわらず0円

GMOクリック証券では、インターネット経由の現物株式取引について手数料無料を実現しています。クロス取引の現物買い側にかかる取引手数料は0円です。

※GMOクリック証券は2025年9月1日約定分より、株式(現物・信用)の取引手数料を条件なしで完全無料化しています。クロス取引はインターネット取引で行うのが基本です。

信用取引の手数料

インターネット取引:約定代金にかかわらず0円

信用取引の取引手数料もインターネット経由であれば0円です。一般信用売建の手数料は無料で利用できます。

一般信用売建の貸株料(年率)

種類 貸株料(年率)
一般信用(短期) 3.85%
一般信用(無期限) 0.80%

貸株料は保有期間に応じて日割りで発生します。計算式は以下のとおりです。

貸株料 = 約定代金 × 年率 ÷ 365日 × 保有日数

試算例:株価10,000円・100株(100万円)の銘柄を短期一般信用で5日間保有
– 100万円 × 3.85% ÷ 365日 × 5日 ≒ 527円

試算例:同銘柄を無期限一般信用で30日間保有
– 100万円 × 0.80% ÷ 365日 × 30日 ≒ 658円

短期(3.85%)は保有日数が短ければ費用を抑えられますが、日数が長くなるほどコストが増大します。無期限(0.80%)は率が低い分、長期保有でも費用の膨らみが比較的緩やかです。

クロス取引のコストはツールでも試算できます。証券会社・株価・保有日数を入力すると貸株料・手数料の合計を計算できます。

■ 必要資金(売買資金の目安)

項目 計算式 金額
現物買い
信用売り保証金(30%)
合計(目安)

■ クロス取引コスト(貸株料+手数料)

証券会社
株価(円)
株数
保有日数(日)
実質コスト ---

現渡し(げんわたし)決済の手数料

現渡し手数料:0円

現渡し(保有中の現物株式と信用売り建玉を相殺して決済する方法)の手数料は0円です。GMOクリック証券では信用取引手数料が完全無料化されており、現引・現渡にも手数料はかかりません(公式サイト確認済み)。そのため、一般信用クロスの実質コストは貸株料が中心となります。

信用管理費について

信用建玉を1ヶ月以上保有すると、信用管理費(事務管理費)として1株あたり11銭(税込)が発生します(最低110円・最高1,100円、税込)。建玉から1ヶ月ごとに課金される仕組みです。権利付最終日の数営業日前に建てて権利落ち後すぐに現渡しする一般的なクロス取引(保有5日前後)では発生しませんが、無期限一般信用で1ヶ月以上保有する場合は、貸株料に加えてこのコストも考慮が必要です。

参考:制度信用との貸株料比較

種類 貸株料(年率)
制度信用(売方) 1.10%
一般信用(短期) 3.85%
一般信用(無期限) 0.80%

制度信用の売方貸株料は年率1.10%ですが、これとは別に逆日歩(品貸料)が発生するリスクがあります。逆日歩は需給次第で高額になることがあり、事前に金額を読めません。一般信用では逆日歩は発生しない代わりに、上記の貸株料が発生します。クロス取引では逆日歩を避けるために一般信用を使うのが基本です。逆日歩リスクの詳細については、クロス取引の基礎知識をご覧ください。


一般信用売建の手順

ステップ1:口座開設

GMOクリック証券のWebサイトから総合口座(現物取引口座)を開設します。開設後に信用取引口座の申請も行ってください。信用取引口座の開設には審査があり、通常数営業日かかります。

なお、信用取引口座は「信用取引に関する知識・経験」「年収・金融資産」などの審査基準があります。審査に通過しない場合、信用取引を利用できないため、事前に公式サイトで申請条件を確認してください。

ステップ2:資金の準備

クロス取引では、現物買いと信用売りの双方に証拠金・購入資金が必要です。

  • 現物買い側:購入代金(株価×株数)が必要
  • 信用売り側:必要委託保証金(約定代金の一定割合)が必要

必要保証金率や最低保証金額はGMOクリック証券の規定によります。詳細は公式サイトでご確認ください。

クロス取引のコスト計算についてはクロス取引のコスト計算方法もあわせて参照してください。

ステップ3:一般信用在庫の確認

信用売りを入れる前に、対象銘柄の一般信用在庫を確認します。在庫がなければ売建ができません(後述の在庫確認方法を参照してください)。

ステップ4:一般信用売りの発注

在庫があることを確認したら、次の手順で発注します。

  1. ログイン後、取引画面から「信用新規売り」を選択
  2. 銘柄コードまたは銘柄名を入力して検索
  3. 取引の種類を「一般信用(短期)」または「一般信用(無期限)」に設定
  4. 数量(単元株数)を入力
  5. 注文方法(成行・指値)を選択して発注

ステップ5:現物買いの発注

一般信用売りの発注完了後、同数量の現物買いを発注します。

  • 同じ銘柄・同じ株数で現物買い注文を出す
  • 成行注文の場合、約定価格がずれる可能性があります。価格差を最小化するために、現物と信用の発注を素早く行うことが重要です

注意:現物と信用の約定価格が完全に一致するとは限りません。わずかな価格差は許容範囲ですが、大きくずれると損益が生じる可能性があります。発注タイミングに気をつけてください。

ステップ6:権利確定日をまたいで現渡し決済

権利付最終日(優待の権利が確定する最終日)に現物を保有している状態を確認します。権利落ち日以降、現渡し(保有現物と信用売り建玉の相殺)で決済します。

現渡しの手順はGMOクリック証券の取引画面から「信用返済」→「現渡し」の操作で行います。詳しい決済手順についてはクロス取引の手順(実践編)もご覧ください。


在庫確認の方法と特徴

在庫確認の基本的な流れ

GMOクリック証券では、以下の画面から一般信用売りの在庫(売建受注枠)を確認できます(公式サイト確認済み)。

  • PC(会員ページ):【株式】→【一般売】で売却可能銘柄・在庫状況を一覧表示
  • スマホアプリ:【銘柄検索】→【株主優待】→【一般信用売検索】

在庫の目安は 〇△× で表示され、新規に取り扱いを開始した銘柄や前営業日より在庫が増えた銘柄には NEWマーク が付きます。

在庫更新・注文受付のタイミング

  • 一般信用売りの銘柄一覧は毎営業日19時20分頃に更新されます
  • 一般信用売りの注文受付は19時30分に開始されます(株式の調達状況により遅れる場合あり)
  • 短期一般信用の銘柄は、権利落ち日の15営業日前から新規建てが可能です

権利付最終日に近い人気銘柄を狙う場合は、19時30分の受付開始直後に在庫を確保するのが基本的な動き方です。

在庫の特徴と注意点

GMOクリック証券の一般信用在庫は、SBI証券・楽天証券・松井証券といった大手に比べると、取り扱い銘柄数が少ない傾向があります。これは貸株(かぶかし)在庫の供給量の違いによるものです。なお、建玉には顧客ごと・銘柄ごとの上限が設定されています。

  • 人気銘柄:権利付最終日が近づくと在庫が早期になくなるケースがあります
  • 在庫なしの場合:他の証券会社で在庫を確認するか、制度信用を検討します(制度信用は逆日歩リスクがある点に注意)

大手3社で在庫が枯渇した際にGMOクリック証券を確認するというサブ口座的な活用方法が実践的です。


他社(SBI・楽天)との比較

GMOクリック証券は単独で使うよりも、複数口座のひとつとして活用するのが一般的です。主要4社の概要比較を以下に示します(2026年5月時点、各社公式サイト確認済み)。

項目 GMOクリック証券 SBI証券 楽天証券 松井証券
現物手数料(ネット) 0円 0円(ゼロ革命) 0円(ゼロコース) 0円(50万円以下/日)
信用手数料(ネット) 0円 0円 0円 0円(50万円以下/日)
一般信用 短期貸株料(年率) 3.85% 公式サイト参照 公式サイト参照 公式サイト参照
一般信用 無期限貸株料(年率) 0.80% 公式サイト参照 公式サイト参照 公式サイト参照
一般信用在庫数の目安 少なめ 多い 多い 中程度
サービスの立ち位置 サブ口座向き メイン口座向き メイン口座向き サブ口座向き

※SBI証券・楽天証券・松井証券の貸株料率は各社公式サイトでご確認ください。

GMOクリック証券の強みと弱み

強み
– インターネット取引の現物・信用手数料が無料
– 無期限一般信用の貸株料(年率0.80%)が比較的低水準
– GMOグループの経営基盤(FX・CFD等との連携)

弱み
– 一般信用の在庫銘柄数がSBI・楽天に比べて少ない
– 株主優待クロス取引に特化した機能・情報が充実しているとは言いにくい

SBI証券・楽天証券のクロス取引活用については、SBI証券でクロス取引する方法楽天証券でクロス取引する方法もあわせてご覧ください。


こんな人にGMOクリック証券が向いている

以下のような投資家には、GMOクリック証券をサブ口座として活用する価値があります。

複数口座を持って在庫確認の網を広げたい人

GMOクリック証券で在庫を確認し、他社で在庫がない銘柄をカバーする使い方が考えられます。特に権利付最終日が近い時期に、主要2〜3社で在庫が枯渇した銘柄の追加チェック先として機能します。

GMOグループのサービスをすでに使っている人

GMOインターネットグループの各種サービスを利用している方は、口座開設手続きが比較的スムーズになる場合があります。

無期限一般信用で長期保有したい場合の選択肢を増やしたい人

無期限一般信用の貸株料が年率0.80%という水準は、長期保有コストとして検討に値します。SBI・楽天に加えて比較検討する価値があります。


注意点・リスク

クロス取引全般のリスクと、GMOクリック証券固有の注意点を整理します。

逆日歩(一般信用では発生しないが念のため確認を)

一般信用売建を使う場合、制度信用のような逆日歩は発生しません。ただし、発注時に間違えて「制度信用」で売建を出してしまうと逆日歩リスクが生じます。注文画面で取引種類を必ず確認してください。逆日歩の仕組みについては逆日歩とは何かをご覧ください。

在庫不足による発注不可

人気銘柄は権利付最終日が近づくと在庫が枯渇します。在庫がない状態では一般信用売建を出せません。代替手段として他の証券会社口座を持っておくことがリスク分散になります。

約定不成立のリスク

成行注文でも相手方が存在しなければ約定しません。特に流動性の低い銘柄では、現物と信用の一方だけが約定する「片約定」が発生するリスクがあります。片約定になった場合は速やかに残りの注文を発注または取り消す対応が必要です。

配当落調整金(はいとうおちちょうせいきん)

信用売りを保有している状態で配当の権利落ち日をまたぐと、配当金相当額の「配当落調整金」を支払う義務が生じます。これはクロス取引のコストに含めて計算する必要があります。

配当落調整金は税務処理が複雑になる場合があります。詳しくは配当落調整金の仕組みと税務処理をご覧ください。

一般信用と制度信用の違いを理解した上で利用する

クロス取引で重要な「一般信用と制度信用の違い」については、一般信用 vs 制度信用:クロス取引でどちらを選ぶかで詳しく解説しています。GMOクリック証券を使う前にあわせてご確認ください。

信用管理費の見落とし

前述のとおり、信用建玉を1ヶ月以上保有すると信用管理費(1株あたり11銭・税込、最低110円〜最高1,100円)が発生します。クロスで1ヶ月以上保有する場合は、貸株料とあわせて管理費も総コストに含めて計算してください。


まとめ

GMOクリック証券でのクロス取引について、重要なポイントをまとめます。

  • インターネット取引の手数料は現物・信用ともに0円(公式サイト確認済み)
  • 一般信用の貸株料:短期3.85%、無期限0.80%(年率、公式サイト確認済み)
  • 一般信用在庫は大手に比べて少なめ。メインではなくサブ口座として活用するのが現実的
  • 口座開設から発注までの手順は他の証券会社と大きく変わらない
  • クロス取引の基本的な流れはクロス取引の基礎知識クロス取引の手順を参照

GMOクリック証券は単独で使うよりも、SBI証券・楽天証券をメインとしながら「在庫確認の選択肢を増やすサブ口座」として位置づけるのが現実的な使い方です。複数口座を持つことで、人気銘柄の在庫を確保できる可能性が高まります。

手数料・貸株料・在庫状況などは変更される場合があります。発注前には必ずGMOクリック証券の公式サイト(https://www.click-sec.com/)で最新情報をご確認ください。


免責事項

投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

本記事に記載の手数料・貸株料率は2026年5月25日時点でGMOクリック証券の公式サイトにて確認した情報をもとにしています(料率の基準日は2026年5月18日)。内容は変更される場合があります。最新情報は必ずGMOクリック証券の公式サイト(https://www.click-sec.com/)でご確認ください。

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