【速報】ワッツ(2735)が株主優待制度の再開を発表 200株保有で防災グッズ贈呈
この記事の結論
- ワッツ(2735)が2026年7月9日、株主優待制度の再開を発表しました
- 対象は2026年8月31日現在の株主名簿に記載された200株(2単元)以上を保有する株主
- 優待内容はワッツ防災グッズ詰め合わせ(1,500円相当)。開示資料に掲載された商品写真については「掲載しました商品は一例であり、実際にお送りする商品とは異なります」と明記されており、具体的な品目は確定していません
- 2023年に「公平な利益還元のあり方」の観点から一度廃止した優待を、業績の伸長を理由に約3年ぶりに再開
- 案内は2026年11月下旬に送付、同時期から順次発送予定
- クロス取引の対象銘柄としては今回が実質的な”新規参入”にあたり、一般信用在庫の実績データがまだ存在しない点に注意が必要です
適時開示情報
本記事は以下の適時開示資料をもとに作成しています。
- 開示日:2026年7月9日(15:30発表)
- 開示書類:株主優待制度の再開に関するお知らせ
- TDnet開示情報:株主優待制度の再開に関するお知らせ(PDF)
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ワッツ(2735)の概要と発表内容
ワッツは東証スタンダード市場に上場する100円ショップ運営会社で、プライベートブランド商品を中心とした「Watts」「Watts with」等の店舗を国内に1,931店舗(2026年5月31日時点、直営1,924店舗・FC7店舗の合計。2026年8月期第3四半期末)展開しています。2026年8月期第3四半期決算短信(2025年9月1日〜2026年5月31日累計、2026年7月9日開示)によれば、100円ショップ事業の売上高は449.23億円(前年同期比+5.0%)、連結営業利益は13.68億円(同+33.8%)と増収増益となり、自己資本比率も51.0%(前期末47.3%から改善)となっています(同社決算短信確認)。
2026年7月9日15時30分、同社は「株主優待制度の再開に関するお知らせ」を適時開示しました。発表内容の要点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象株主 | 2026年8月31日現在の株主名簿に記載された200株(2単元)以上保有の株主 |
| 優待内容 | ワッツ防災グッズ詰め合わせ(1,500円相当) ※開示資料には「掲載しました商品は一例であり、実際にお送りする商品とは異なります」と明記されており、品目は未確定 |
| 権利確定月 | 8月末(2026年分の実施が確定。翌年以降の継続実施は開示上未言及) |
| 案内送付・発送時期 | 2026年11月下旬に案内送付、同時期から順次発送予定 |
| 前回の優待廃止時期 | 2023年 |
発表を受け、同日夜間のPTS取引ではワッツ株が同日終値644円を上回る水準で推移し、翌営業日となる2026年7月10日の通常取引でも始値664円(前日終値644円比+20円、Yahoo!ファイナンス確認)と買い先行で始まりました。優待再開のニュースが好感された形ですが、材料発表直後の値動きは短期資金の影響で振れやすいため、株価が落ち着くまでの推移を確認することが重要です。
廃止から再開までの経緯
ワッツは2023年7月に株主優待制度の廃止を発表していました。当時の開示(2023年7月10日付)では、「株主の皆様への公平な利益還元のあり方」という観点から検討した結果、「配当による利益還元に集約することが適切であると判断し」たと説明されており、優待ではなく配当中心の還元方針へ切り替えたという経緯があります。
今回の再開理由として同社が挙げているのは、グループ全体の業績が着実に伸長し、株主優待の実施コストを吸収しても今後の利益確保が見込めるようになったことです。つまり、配当による利益還元の方針自体は維持しつつ、業績改善を原資に優待を”上乗せ”する形での再開といえます。廃止から再開までの期間はおよそ3年間です。
参考までに、現時点(2026年7月9日終値644円)での各利回りは以下のとおりです。
| 指標 | 数値 | 算出根拠 |
|---|---|---|
| 予想配当利回り | 3.11% | 2026年8月期会社予想1株配当20円÷株価644円 |
| 優待利回り(現物保有ベース) | 1.16% | 優待1,500円÷(株価644円×200株) |
| 合計利回り | 4.27% | 配当利回り+優待利回り |
優待単体では利回りへの寄与は大きくありませんが、配当と合算すると4%台に乗る水準です。これまで優待が無く配当のみだった銘柄に優待が加わったことで、優待株として新たに注目される可能性があります。
クロス取引への影響
ワッツはこれまで株主優待を実施していなかったため、クロス取引(つなぎ売り)の対象銘柄としては扱われてきませんでした。今回の再開により、200株保有を条件とする新たな優待クロス銘柄が誕生することになります。
必要資金の目安(200株・2026年7月9日終値644円ベース)
- 現物買い: 644円×200株=128,800円
- 信用売り保証金(約30%): 約38,640円
- 合計必要資金: 約167,440円
クロス取引コストの目安(一般信用・保有3日想定)
| 証券会社 | 種別 | 年率 | 3日分コスト目安 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | 短期一般信用 | 3.90% | 約41円 |
| 楽天証券 | 短期一般信用 | 3.90% | 約41円 |
| GMOクリック証券 | 短期一般信用 | 3.85% | 約41円 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 一般信用 | 1.10% | 約12円 |
| 松井証券 | 一般信用 | 2.00% | 約21円 |
| SMBC日興証券 | 一般信用(売方) | 1.90% | 約20円 |
貸株料は優待価値1,500円に対して数十円程度と小さく、コスト効率だけを見れば取りやすい水準です。ただし、これは今回が初めての優待実施であるため、権利付最終日直前にどの程度一般信用在庫が確保しやすいか(または早期に品薄になるか)の実績データが存在しません。過去の同社株の値動きから在庫傾向を推測することはできず、実際に権利月が近づいた時点で各証券会社の在庫状況を都度確認する必要があります。
なお、ワッツは配当を実施している銘柄です。権利付最終日に現物買い・信用売りの両方を保有していれば、現物側で配当を受け取り、信用売り側で同額の配当落調整金を支払う形になるため、両者は原則相殺され、クロス取引の実質コストに大きな影響は与えません。ただし税務処理には差異があります。現物側の配当は源泉徴収(20.315%)後の金額を受け取る一方、信用売り側の配当落調整金は税引前相当額の支払いが先行するため、一時的に源泉徴収分の資金の持ち出しが発生します。支払った配当落調整金は特定口座(源泉徴収あり)であれば譲渡損益との損益通算の対象となり、年間の損益計算を通じて源泉徴収分が調整(還付)されるため最終的な負担は限定的ですが、回収までにタイミングのずれがある点は把握しておきましょう。
2026年8月の権利確定日(記録日)は8月31日(月)です。取引所カレンダーに基づくと、権利付最終日は8月27日(木)、権利落ち日は8月28日(金)となります。
注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ): 制度信用を使う場合のみ発生する品貸料。一般信用取引であれば原則発生しませんが、在庫状況によっては一般信用でも需給が急にひっ迫する可能性があります
- 配当落調整金: 配当を実施している銘柄のため、権利落ちに伴う配当落調整金が信用売り側で発生します。現物側の配当受取と原則相殺されるため実質コストへの影響は限定的ですが、配当の受け取りは源泉徴収後・調整金の支払いは税引前相当額が先行するため、一時的な資金の持ち出しが生じます。差額は特定口座(源泉徴収あり)の損益通算で調整されますが、回収までのタイミング差に注意してください
- 約定不成立: 現物買い・信用売りが同時に約定しない場合があります。特に新規に優待クロス需要が集まる可能性がある銘柄では、寄り付き前の注文でも片方のみ約定するリスクに注意してください
- 在庫切れ: 今回が優待実施後初めての権利月にあたるため、一般信用売りの在庫がどの程度用意され、いつ頃品薄になるかの実績がありません。権利付最終日に近づくほど早めに在庫を確保することを推奨します
- 最低株数の条件: 優待の対象は200株(2単元)以上です。売買単位は100株のため100株からでも取引自体は可能ですが、100株(1単元)のみの保有では優待の対象外となります。クロスを組む際は現物買い・信用売りとも200株(2単元)以上を建てる必要があります
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【出典・参考】
– ワッツ適時開示: 株主優待制度の再開に関するお知らせ(PDF)
– ワッツ公式IR ニュース: 株主優待制度の再開に関するお知らせ(PDF)
– ワッツ公式IRサイト: https://ir.watts-jp.com/
– 本記事の情報は2026年7月10日時点のものです。最新情報は必ず公式サイト・TDnet開示原文でご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

