【速報】日工(6306)が優待制度変更と株主還元方針を新設
この記事の結論
- 日工(6306)が2026年7月24日、株主優待制度の変更及び株主還元方針の新設を発表
- 優待の対象となる最低保有株数が100株から500株へ引き上げられ、100〜499株の株主は優待の対象外になる見込み
- 変更は2027年3月31日時点の株主名簿から適用される予定
- あわせて、2027年3月期・2028年3月期の1株当たり配当金の下限を42円とする株主還元方針が新設された
- 重要:日工の優待は、保有株式数にかかわらず同一の株主番号で株主名簿に連続して記載または記録されていることをもって継続保有期間を判定する仕組みで、これは現行・変更後の制度に共通します。単発の権利付最終日クロスでは継続保有の実績を作れないため、保有株数にかかわらず優待を一切取得できません
適時開示情報
本記事は以下の適時開示資料をもとに作成しています。
- 開示日:20260724
- 開示書類:株主優待制度の変更及び株主還元方針の新設に関するお知らせ
- TDnet開示情報:株主優待制度の変更及び株主還元方針の新設に関するお知らせ(PDF)
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日工(6306)の概要
日工株式会社(東証プライム、証券コード6306、決算期3月期)は兵庫県明石市に本社を置く機械メーカーで、アスファルトプラントで国内トップクラスのシェアを持つほか、コンクリートプラントや環境・搬送関連機械も手がけています。株価は2026年7月25日時点で960円前後、単元株数は100株です。現行制度では最低優待株数100株の場合の必要資金は現物で約96,000円、信用売りを組み合わせたクロス取引では保証金3割を加味して約124,800円が目安になります(同日終値ベース)。権利確定月は毎年3月です。
発表内容(旧→新の変更点)
会社側の発表によると、株主優待制度は保有株数と継続保有期間に応じてポイントが進呈される仕組みを維持しつつ、対象となる最低保有株数を引き上げる形で再設計されます。1ポイント=1円相当として、当社指定の優待品等と交換する方式は従来と同様です。
- 対象株主の下限:変更前「100株以上」→ 変更後「500株以上」(100〜499株保有の株主は優待の対象外に)
- 適用開始:2027年3月31日現在の株主名簿に基づく優待から適用(2026年3月時点の優待は現行制度のまま)
- 保有期間の判定は「同一の株主番号で株主名簿に連続して記載されていること」が条件で、相続や貸株サービスの利用で株主番号が変わった場合は継続保有期間が引き継がれない可能性がある
現行制度と変更後の制度を比較すると次のとおりです。
| 保有株式数 | 現行:1年以上保有 | 現行:3年以上保有 | 変更後:1年以上保有 | 変更後:3年以上保有 |
|---|---|---|---|---|
| 100〜499株 | 500ポイント | 長期優遇なし | 対象外 | 対象外 |
| 500〜999株 | 1,000ポイント | 2,000ポイント | 1,000ポイント | 2,000ポイント |
| 1,000〜1,499株 | (1,000〜1,999株区分に含む) | (同上) | 3,000ポイント | 4,000ポイント |
| 1,500〜1,999株 | (同上) | (同上) | 4,000ポイント | 5,000ポイント |
| 2,000〜2,499株 | 4,000ポイント | 8,000ポイント | 6,000ポイント | 8,000ポイント |
| 2,500〜2,999株 | (同上) | (同上) | 7,000ポイント | 9,000ポイント |
| 3,000株以上 | (同上) | (同上) | 10,000ポイント | 12,000ポイント |
※現行制度は「500〜1,999株」「2,000株以上」の2区分でしたが、変更後は保有株数の刻みが細分化されています。500〜999株の待遇(1年1,000pt・3年2,000pt)は現行から変わりませんが、100〜499株の区分は廃止されるため、100株のみの保有ではクロス取引で優待を取得できなくなる点が最大の変更点です。
あわせて発表された株主還元方針では、「中期経営計画において2028年3月期に1株当たり年間配当金50円を目指す」としたうえで、その達成過程での配当の予見可能性を高めるため、2027年3月期・2028年3月期の2事業年度について1株当たり年間配当金の下限を42円とすることが新たに定められました。
クロス取引への影響
日工の株主優待は、現行制度・変更後制度のいずれも継続保有が絶対条件です。会社発表によれば、継続保有期間は保有株式数にかかわらず同一の株主番号で株主名簿に連続して記載または記録されていることをもって判定され、この継続記載要件は保有株数の区分にかかわらず共通です。
権利付最終日に合わせて現物を買い建て、権利落ち日に売却するような単発のクロス取引では、この継続記載要件を満たすことができません。新規に取得した株式では株主名簿への連続記載の実績を作ることができないため、100株・500株・それ以上のいずれの株数であっても、単発クロスで優待を取得することはできない点にまず注意してください。
そのうえで、2027年3月31日基準からは対象株主の下限が100株から500株に引き上げられるため、複数年にわたって同一株主番号で継続保有し優待取得を狙ってきた株主のうち、100〜499株保有の株主は今後対象外となります。500〜999株の待遇自体は現行から変わらないため、もともと500株以上で継続保有してきた株主への影響は限定的です。2,000株以上の株主については、区分の細分化により1年保有時のポイントが従来の4,000ptから区分によって6,000〜10,000ptへ増える可能性があり、大口の継続保有株主にはプラスに働く設計になっています。
株主還元方針の新設(配当下限42円)は優待クロスのコスト計算に直接影響するものではありませんが、配当落調整金の算定に使う予想配当額の目安として参考になります。
注意点・リスク
- 継続保有が絶対条件:日工の優待は同一株主番号で株主名簿に連続して記載または記録されることが必須条件です。単発の権利付最終日クロスでは継続保有の実績を作れないため、保有株数にかかわらず優待を取得できません。優待取得を目指す場合は複数年にわたる継続保有が前提となります
- 優待対象の変更時期:適用開始は2027年3月31日基準であり、2026年3月分の優待には影響しません。基準日を勘違いしたまま取引しないよう注意してください
- 保有株数の引き上げ:2027年3月分から100〜499株保有では優待が受けられなくなるため、継続保有を続けてきた株主は必要資金の再計算が必須です
- 継続保有期間の判定条件:株主番号が変わると継続保有期間がリセットされる可能性があるため、証券会社間の移管や相続が予定されている場合は事前に確認してください
- 逆日歩・在庫切れ:制度信用取引を利用する場合は逆日歩(品貸料)が発生し得るほか、一般信用取引でも証券会社によって在庫状況が変動するため、権利付き最終日が近づくにつれて在庫が確保しにくくなる可能性があります
- 約定不成立:中小型株では、現物買いと信用売りの一方しか約定しないケースがあります
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【出典・参考】
– 日工適時開示(TDnet): https://www.release.tdnet.info/inbs/140120260724598806.pdf
– 日工 株主優待|投資家情報: https://www.nikko-net.co.jp/ir/stockinfo/benefit.html
– Yahoo!ファイナンス 日工(6306): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6306.T
– 本記事の情報は2026年7月25日時点のものです。最新情報は必ず公式サイト・TDnet開示原文でご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

