【富士ピー・エス(1848)】クロス取引コスト試算【9月権利】
この記事の結論
- 富士ピー・エス(1848)の9月株主優待は オリジナルQUOカード(100株保有で500円分、1年以上継続保有なら1,000円分)
- クロス取引コストの目安: 約22円(100株・SBI証券の短期一般信用を3日利用した場合)
- 必要資金(100株): 約90,480円(現物買い69,600円+信用売り保証金30%・2026年8月14日終値696円ベース)
- 在庫の傾向: 三菱UFJ eスマート証券は一般信用(長期)の取扱いがないことを確認済み(2026年7月14日時点)。SMBC日興証券は取扱い自体はありますが、確認時点で売建可能数量は0株です。SBI証券・楽天証券・GMOクリック証券・松井証券は本銘柄の取扱いの有無自体が未確認のため、権利日が近づく前に各社の注文画面でご確認ください
- 継続保有条件: あり(1年以上の継続保有で優待額が2倍にアップグレード)
- 通常のクロス取引(単発)だけでも100株保有でQUOカード500円分は取得できます。1,000円分へのアップグレードを狙う場合のみ、端株保有等による株主番号維持という通常とは異なる戦略が必要になります(詳細は後述の「継続保有特典(1年以上保有)を狙う戦略」セクション)
QUOカードは全国のコンビニや書店で使える汎用性の高い金券で、クロス取引の初心者にも扱いやすい優待です。少額資金で取得でき、1年以上継続して保有すると優待額が2倍になる点が特徴です。
富士ピー・エスの株主優待内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 1848 |
| 上場市場 | 東証スタンダード |
| 権利確定月 | 9月末 |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 優待内容 | オリジナルQUOカード |
| 優待金額(100株・1年未満) | 500円相当 |
| 必要資金(100株・株価696円) | 約90,480円(現物買い69,600円+信用売り保証金30%・2026/08/14終値ベース) |
富士ピー・エスはPC工法(プレストレストコンクリート工法)を主力とする建設会社で、橋梁を中心とした土木工事を得意としています。2026年3月期の事業別売上構成比は土木事業72%・建築事業28%で、官公庁向け案件が大半を占めます(出典: Yahoo!ファイナンス企業情報ページ、2026年8月14日確認)。株主優待として自社オリジナルのQUOカードを贈呈しており、保有株数と継続保有期間の組み合わせで金額が変わります。
保有株数・保有期間別の具体的な優待額は以下のとおりです。
| 保有株数 | 保有期間1年未満 | 保有期間1年以上 |
|---|---|---|
| 100株以上 | QUOカード500円分 | QUOカード1,000円分 |
| 1,000株以上 | QUOカード1,500円分 | QUOカード3,000円分 |
「1年以上」の判定は、3月末日及び9月末日の株主名簿に連続して記録される同一の株主番号の回数を基準としており、連続3回以上(=1年以上)記録された株主が対象です(出典: 富士ピー・エス公式IR 株主優待ページ https://www.fujips.co.jp/ir/stock/shareholder/)。QUOカードはどこでも使える金券のため換金性・利用範囲が広く、少額でクロス取引を始めたい方に向いた優待といえます。
クロス取引コスト試算
証券会社・株価・保有日数を入力すると貸株料・手数料の合計コストを自動計算できます。権利付最終日・権利落ち日は権利確定日から自動で表示されます。
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
※一部リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます
※株価は2026年8月14日の終値(696円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
100株(69,600円分)を一般信用でクロスした場合の貸株料の目安は次のとおりです。
| 証券会社・種別 | 年率 | 保有日数 | 貸株料の目安 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 短期一般信用 | 3.90% | 3日 | 約22円 |
| 楽天証券 短期一般信用 | 3.90% | 3日 | 約22円 |
| GMOクリック証券 短期一般信用 | 3.85% | 3日 | 約22円 |
| 松井証券 一般信用(無期限) | 2.00% | 3日 | 約11円 |
| SMBC日興証券 一般信用(売方) | 1.90% | 3日 | 約11円(確認時点で売建可能数量0株) |
| 三菱UFJ eスマート証券 | - | - | 取扱いなし(2026年7月14日確認) |
計算式は「株価 × 株数 × 年率 ÷ 365 × 保有日数」です。SBI証券の短期一般信用(年率3.90%)で3日保有した場合、696円 × 100株 × 3.90% ÷ 365 × 3日 = 約22円となります。SMBC日興証券の一般信用(売方・年率1.90%)では、696円 × 100株 × 1.90% ÷ 365 × 3日 ≒ 約11円ですが、確認時点(SMBC日興証券公式の一般信用売建可能銘柄リスト)で売建可能数量が0株のため、実際に売り建てできるかは別途ご確認ください。三菱UFJ eスマート証券は、2026年7月14日時点の確認で本銘柄の一般信用(長期)取り扱いがありません。上記の貸株料に加えて現物買い・信用売りの売買手数料が発生しますが、手数料は証券会社・コース・約定代金によって異なるため、実際の取引前に利用する証券会社の手数料体系を必ず確認してください。
500円分のQUOカードに対して約11〜22円(証券会社・保有日数により変動)のコストで取得できる計算になり、コスト効率の高い優待といえます。富士ピー・エスは3月期決算の企業で、配当は期末(3月末基準日)のみの実施です。Yahoo!ファイナンスの配当実績・予想データでも、第2四半期(中間・9月末)の配当は過去全期間にわたって「-」(設定なし)となっており、本記事が対象とする9月30日の優待権利確定日には配当の基準日が設定されていません。したがって、9月権利のクロス取引において配当落調整金は発生しません(配当自体は3月末を基準日として別途発生しますが、9月のクロス取引とは無関係です)。最新の配当状況は公式IRでご確認ください(出典: Yahoo!ファイナンス配当情報 https://finance.yahoo.co.jp/quote/1848.T/dividend )。
各証券会社の傾向
- SBI証券: 一般に在庫数が最多とされますが、本銘柄の取扱いは未確認です。一般信用短期の貸株料は年率3.90%
- 楽天証券: 一般に在庫補充タイミングが日中とされますが、本銘柄の取扱いは未確認です。一般信用短期の貸株料は年率3.90%
- 三菱UFJ eスマート証券: 2026年7月14日時点の確認で、一般信用(長期)の取り扱いがありません(kabuステーションAPI実測データ)。最新の取扱状況は同社サイトでご確認ください
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%・制度信用1.15%。銘柄自体の取扱いはありますが、確認時点(同社公式の一般信用売建可能銘柄リスト)で売建可能数量は0株です
- 松井証券: ボックスレート。一般信用貸株料(無期限)年率2.00%・制度信用1.15%。本銘柄の取扱いは未確認です
- GMOクリック証券: サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的とされますが、本銘柄の取扱いは未確認です。一般信用短期の貸株料年率3.85%・無期限一般信用の貸株料年率0.80%
※在庫状況・取扱いの有無は日々変動します。取引前に必ず各証券会社の個別銘柄検索・注文画面でご確認ください。
2026年9月の権利確定スケジュール
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2026年9月28日(月) | 権利付最終日 |
| 2026年9月29日(火) | 権利落ち日 |
| 2026年9月30日(水) | 権利確定日(記録日) |
クロス取引では、権利付最終日までに一般信用売りの在庫を確保し、同数の現物買いをそろえておく必要があります。
継続保有特典(1年以上保有)を狙う戦略
富士ピー・エスは1年以上継続して保有すると優待額が2倍(100株なら500円分→1,000円分)にアップグレードされます。この特典を狙う場合の戦略を解説します。
⚠️ 純粋なクロスのみでは継続記録が積み上がりません
クロス取引は権利落ち日に現渡しで全株を決済するため、保有株数がゼロになります。ゼロになった期間に株主番号がリセットされる可能性があり、継続保有のカウントが途切れます。
継続保有特典を狙うには、3月末日・9月末日の基準日ごとに株主名簿へ同一の株主番号で連続して記録されるよう、基準日の間も株を保有し続けて株主番号を維持する必要があります。連続3回以上(=1年以上)の記録が「1年以上継続保有」の条件です。
条件達成までのタイムライン(例): 初回の記録を9月末とした場合、①1回目=当年9月末、②2回目=翌年3月末、③3回目=翌年9月末で「連続3回」を満たし、この3回目の基準日から1,000円分にアップグレードされます。つまり初回記録から3回目の記録まで約1年間、株主番号を継続保有する必要があります。なお優待自体が発生するのは9月末の基準日のみ(3月末は継続保有の記録カウントに使われるだけで優待の権利確定日ではありません)のため、実務上は9月末を起点に「何回連続で9月末に記録されたか」で考えるのが分かりやすいでしょう。
戦略A:端株(1株)常時保有 + 各9月末に100株クロス
- SBI証券(S株)・楽天証券(かぶミニ)などで1株を現物購入して持ち続ける(株主番号の維持が目的)
- 各年9月末の権利付最終日:100株をクロス(現物買い100株+一般信用売り100株)→ 合計101株(100株以上の優待条件を満たす)
- 権利落ち後:現渡しで100株を決済。1株は持ち続ける
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 1株購入(一時費用) | 約696円 |
| 100株クロス 貸株料(3日)/回 | 約22円 |
| 年1回(9月)合計 | 約22円 |
端株(1株)を常時保有することで株主番号を維持しつつ、クロスコストを最小限に抑えられます。資金拘束が極めて小さいのが利点です。
戦略B:現物100株を常時保有
- 100株を現物購入して1年以上持ち続ける(クロス不要で優待・配当を受け取れる)
- 継続保有を満たした時点で自動的に1,000円分のQUOカードにアップグレードされる
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 100株購入(継続保有・資金拘束) | 約69,600円 |
| クロス貸株料 | 0円 |
現物100株の長期保有なら配当も受け取れますが、約69,600円の資金が長期間拘束されます。クロスコストをゼロにしたい方向けの方法です。
戦略比較
| 戦略A(1株+100株クロス) | 戦略B(現物100株保有) | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 約696円(1株) | 約69,600円(100株) |
| クロスコスト/回 | 約22円 | 0円 |
| 資金拘束 | 極小 | 約69,600円 |
| 継続保有の安定度 | △〜◎(要確認) | ◎ |
端株1株での継続記録カウントの可否は、条件文言の解釈によります。「同一株主番号で継続」が株数を問わない場合は戦略Aが有効ですが、判断に迷う場合は株式事務代行会社への確認を推奨します。継続カウント中に証券口座を変えると株主番号がリセットされるため、端株・現物株の保有口座は固定してください。
端株(1株)を購入できる証券口座
継続保有で株主番号を維持するために、本人名義で端株を購入できる口座が必要です。
- SBI証券(S株) (売買手数料0円・スプレッドなし・本人名義・NISA対応) →
- マネックス証券(ワン株) (買付無料・売却0.55%・本人名義・NISA対応) →
- 楽天証券(かぶミニ®) (寄付取引は売買無料・本人名義・NISA対応) →
- moomoo証券(ひと株) (買付無料・本人名義・NISA対応) →
- 三菱UFJ eスマート証券(プチ株) (売買0.55%(最低55円)・本人名義・NISA対応) →
※本リンクにはアフィリエイトリンクが含まれます
注意点・リスク
- 逆日歩(ぎゃくひぶ。制度信用取引で株不足が生じた場合に発生する品貸料): 制度信用取引でのみ発生し、一般信用取引では発生しません(証券会社との相対取引のため)。必ず一般信用で取引していることを確認してください
- 配当落調整金: 富士ピー・エスは期末配当(3月末基準日)のみを実施しており、本記事が対象とする9月30日の優待権利確定日には配当の基準日が設定されていないため、配当落調整金は発生しません。最新の配当状況は公式IRでご確認ください
- 一般信用の取扱い状況: 三菱UFJ eスマート証券は一般信用(長期)の取扱いがないことを確認済みです(2026年7月14日時点)。SMBC日興証券は取扱いはあるものの、確認時点で売建可能数量は0株です。SBI証券・楽天証券・GMOクリック証券・松井証券は取扱いの有無自体が未確認のため、必ず取引前に各社の注文画面でご確認ください
- 約定不成立: 寄り付き前注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります(特に小型銘柄では起こりやすい)
- 在庫切れ: 一般信用売りの在庫には限りがあり、権利付最終日が近づくと在庫が薄くなる傾向があります。上記の取扱い状況もあわせて、早めの確認・確保を心がけてください
- 最低取引株数: 富士ピー・エスの売買単位は100株です。優待の最低条件も100株のため、端数株のみでは優待対象になりません(継続保有維持のための端株保有は別目的です)
- NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応です。特定口座または一般口座で実行してください
まとめ
- 富士ピー・エスの9月優待は、SBI証券の短期一般信用を3日利用した場合で実質コスト約22円程度(貸株料のみ。別途売買手数料が証券会社・コースにより発生する場合あり)でQUOカード500円分(1年以上継続保有で1,000円分)を取得できる小型銘柄です
- 必要資金は100株で約90,480円(保証金30%込み・2026年8月14日終値696円ベース)と少額で始めやすい水準です
- 配当は期末(3月末基準日)のみの実施のため、9月権利のクロス取引に配当落調整金は発生しません
- 継続保有特典を狙う場合、端株1株の常時保有か現物100株保有で株主番号を維持する戦略が考えられます。ただし端株保有での継続記録カウントの可否は条件文言の解釈によるため、判断に迷う場合は株式事務代行会社への確認を推奨します
- 三菱UFJ eスマート証券は取扱いなし、SMBC日興証券は確認時点で在庫0株です。SBI証券・楽天証券・GMOクリック証券・松井証券の4社は本銘柄の一般信用取扱いが未確認のため、まずは各社の注文画面で取扱いの有無と在庫状況をあわせてチェックしてみてください
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- SBI証券でのクロス取引手順
- 一般信用と制度信用の違い
- 端株を使った継続保有クロス戦略
【出典・参考】
– 富士ピー・エス 株主優待情報(公式IR): https://www.fujips.co.jp/ir/stock/shareholder/
– 富士ピー・エス 株主優待情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1848.T/incentive
– 富士ピー・エス 株価情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1848.T
– 富士ピー・エス 配当情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/1848.T/dividend
– 三菱UFJ eスマート証券 一般信用(長期)取扱い状況(kabuステーションAPI、2026年7月14日確認)
– SMBC日興証券 一般信用売建可能銘柄リスト(確認時点、1848の売建可能数量は0株)
– 株価は2026年8月14日終値(696円)を基準としています。配当は期末(3月末基準日)のみの実施であり、9月権利には配当基準日がありません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。

