【EIZO(6737)】クロス取引コスト試算【2026年9月権利】
この記事の結論
- EIZO(6737)の9月株主優待は 自社直販サイト「EIZOダイレクト」での製品20%割引(100株以上保有・3月末/9月末の年2回権利確定)
- クロス取引コストの目安: 約95円(100株・SBI証券短期一般信用・3日保有の場合)
- 必要資金(100株): 約385,970円(現物買い296,900円+信用売り保証金30%・2026年8月7日終値2,969円ベース)
- 配当落調整金の実質コスト: 中間配当予想1株57.50円(基準日2026年9月30日)のため、100株で約1,168円が別途発生(詳細は後述)
- 在庫の傾向: 比較的余裕がある(モニター専業中堅株のため極端な在庫競争にはなりにくい)
- 継続保有条件: なし(保有株数による優待内容の差もなし)
EIZOの株主優待内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証券コード | 6737 |
| 市場 | 東証プライム |
| 権利確定月 | 3月末/9月末(年2回) |
| 最低必要株数 | 100株 |
| 優待内容 | EIZOダイレクト販売価格より一律20%割引 |
| 利用期間 | 優待案内受領から翌年6月30日まで |
| 利用回数 | 期間中、回数無制限 |
| 対象外 | 送料・代引手数料 |
| 必要資金(100株) | 約385,970円(現物買い296,900円+信用売り保証金30%) |
EIZO(6737)は石川県白山市に本社を置く、医療・産業用途向けを中心とした高精細モニター専業メーカーです。「ナナオ」から2013年に社名変更し、東証プライムに上場しています。BtoB領域のシェアが高く、医用画像表示モニターやコントロールルーム向けモニターで世界的にも認知度の高いブランドです。
株主優待は、同社の直販サイト「EIZOダイレクト」で製品を購入する際に、販売価格から一律20%が割引される仕組みです。割引はEIZOダイレクト価格を基準とするため、量販店価格との比較では割引幅が変動する点に留意が必要です。送料・代引手数料は割引対象外です。なお本優待は株主優待案内を受け取った株主本人のみが利用可能で、第三者への譲渡・転売は認められておらず、他のオンラインクーポンとの併用もできません(出典: EIZO公式IR株主優待ページ)。
EIZOの製品は10万円超の中〜高価格帯モデルが多く、たとえば10万円の製品を購入した場合は2万円分、20万円の製品では4万円分の割引が受けられる計算になります。利用期間は優待案内受領から翌年6月30日までで、期間中は回数無制限で何度でも利用できます(出典: Yahoo!ファイナンス株主優待ページ)。
なお、保有株数に応じたティア(500株・1,000株などでの優待アップグレード)は公開資料上では確認できませんでした。100株以上保有であれば全株主が同一条件で20%割引を受けられます。
クロス取引コスト試算
クロス取引コスト計算
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
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一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
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※株価は2026年8月7日の終値(2,969円)を使用。株価変動により実際のコストは異なります。
短期一般信用(3日保有想定)の場合、貸株料は1日あたり約32円、3日合計で約95円が目安です(2,969円×100株×3.90%÷365×3日)。SBI証券は「ゼロ革命」(2023年9月30日開始)、楽天証券は「ゼロコース」(2023年10月1日開始)により国内株式売買手数料を実質無料化しているため、コストは貸株料が中心となります。
無期限一般信用を使う場合(権利付最終日の1ヶ月前から仕込む等)は、GMOクリック証券(年率0.80%)・三菱UFJ eスマート証券(年率1.10%)・SMBC日興証券(一般信用貸株料(売方)年率1.90%)・松井証券(年率2.00%)が選択肢になります。保有日数が長くなる分コストは増えますが、権利付最終日直前の在庫枯渇リスクを避けられるメリットがあります。たとえばGMOクリック証券で30日保有した場合、2,969円×100株×0.80%÷365×30日 = 約195円となり、短期一般信用(約95円)の約2倍のコストになりますが、在庫確保の安定性とのトレードオフになります。
EIZOは配当を実施しており、2027年3月期の中間配当予想は1株57.50円です(基準日2026年9月30日、出典: 会社予想)。一般信用取引でクロスする場合、配当落調整金は源泉徴収なしで満額(100株分5,750円)を信用売り側で負担する一方、現物側が実際に受け取る配当金は源泉徴収後の約4,582円(税率20.315%控除後)にとどまります。両者は相殺されず、差額の約1,168円が実質コストとして発生する点に注意してください。なお制度信用を使う場合でも、配当落調整金(配当金額×84.685%)と現物受取配当(税引後79.685%)の差である約5.0%(本件では約288円)のコストが発生します。また制度信用は逆日歩(品貸料)が発生するリスクも伴います。
権利日スケジュール・実行手順・在庫の傾向
| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2026年9月28日(月) | 権利付最終日 |
| 2026年9月29日(火) | 権利落ち日 |
| 2026年9月30日(水) | 権利確定日(記録日) |
日本株の受渡(決済)はT+2(約定日から2営業日後)のため、権利付最終日は権利確定日の2営業日前になります。
実行手順
- 権利付最終日(2026年9月28日)の数営業日前までに、一般信用売りの在庫を確保する。在庫確保の早さがそのまま成功率につながります
- 同じ日に現物買い100株を発注し、買い・売りを同時約定させる(寄り付き前の成行注文が基本)
- 権利付最終日の引け後、現渡し(信用売り建玉を株式の引き渡しで決済する仕組み)決済の準備をする
- 権利落ち日(2026年9月29日)または翌営業日に現渡し決済を実行する
現渡し決済を行わず保有を続けると、信用売り側の貸株料が日々加算されてコストが膨らみます。権利落ち日には必ず現渡しを完了させる前提でスケジューリングしてください。
一般信用在庫の傾向と各証券会社の特徴
EIZOは時価総額が中規模で、優待目当ての投資家層も限定的なため、極端な在庫枯渇は発生しにくい傾向にあります。ただし権利付最終日が近づくにつれて在庫は徐々に減少するため、可能であれば1〜2週間前から在庫確保に動きたいところです。
- SBI証券: 短期一般信用の在庫数が業界最多級。在庫補充は夜間19:00頃が基本で、このタイミングを狙うと取りやすい傾向があります
- 楽天証券: 在庫補充は日中。スマホアプリ「iSPEED」・PCのマーケットスピードのいずれからもチェック可能です
- 三菱UFJ eスマート証券: 長期信用(無期限一般信用相当)が使えるため、1ヶ月以上前から仕込めるのが利点。貸株料は年率1.10%です
- SMBC日興証券: ダイレクトコース。一般信用貸株料(売方)年率1.90%・制度信用1.15%
- GMOクリック証券: 無期限一般信用の貸株料が年率0.80%と業界最安水準。長期保有でコストを抑えたい場合の有力候補です
- 松井証券: 一般信用(無期限)が年率2.00%で利用可能。サブ口座として在庫を補完する使い方が一般的です
※在庫状況は日々変動します。直近の在庫情報は各証券会社のサイトでご確認ください。
注意点・リスク
- 逆日歩: 制度信用を使う場合のみ発生します。一般信用なら原則ゼロですが、必ず一般信用での売建てになっていることを発注前に確認してください
- 配当落調整金: EIZOは配当を実施しており、2027年3月期中間配当予想は1株57.50円(基準日2026年9月30日)です。一般信用の配当落調整金は源泉徴収なしで満額(100株分5,750円)を負担する一方、現物側の税引後受取額は約4,582円にとどまるため、差額の約1,168円が実質コストとして発生します。制度信用を使う場合でも、配当落調整金(配当金額×84.685%)と現物受取配当(税引後79.685%)の差である約5.0%(本件では約288円)のコストが発生し、あわせて逆日歩のリスクも伴います
- 約定不成立: 寄り付き前の同時注文でも、買い・売りの片方しか成立しないケースがあります。特に小型銘柄や流動性の低い時間帯では起こりやすい現象です
- 在庫切れ: 権利付最終日が近づくと一般信用の売り在庫が枯渇する場合があります。早めの在庫確保を推奨します
- 最低取引株数: EIZOは100株単位での売買となります。株主優待を受け取るには100株以上の保有が前提です
- 優待の金銭価値: 本優待は「EIZOダイレクトでの20%割引」という割引型優待のため、同サイトで実際に製品を購入しない場合は経済的メリットがありません。EIZOダイレクトでの購入予定がある方、または同社モニターを利用中で買い替えを検討中の方に向いた優待と言えます
- EIZOダイレクト価格基準: 割引はあくまでEIZOダイレクトの販売価格を基準とするため、家電量販店・通販サイトとの価格差を必ず比較してから利用するのが堅実です
- NISA口座は使えない: クロス取引(信用取引)はNISA非対応です。特定口座または一般口座で実行してください
まとめ
- EIZO(6737)の9月優待は貸株料実質コスト約95円(短期一般信用・3日保有時)で取得可能。ただし配当落調整金の実質コスト約1,168円が別途発生する点に注意
- 優待は「EIZOダイレクト製品20%割引」で、同社モニターを購入する予定がある人に向いた割引型優待
- 必要資金は約385,970円(2026年8月7日終値2,969円ベース)
- 在庫の動きは標準的。1〜2週間前から確保を意識すれば安定して取得しやすい銘柄
- 3月・9月の年2回権利確定があり、両方狙えば年2回の割引券を取得できる
- 興味があれば、まずはSBI証券・楽天証券の在庫状況をチェックしてみてください
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【出典・参考】
– EIZO公式IR株主優待ページ: https://www.eizo.co.jp/ir/stock/treatment/
– EIZO株主優待ページ(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6737.T/incentive
– EIZO配当情報(Yahoo!ファイナンス): https://finance.yahoo.co.jp/quote/6737.T/dividend
– EIZO株価情報: https://finance.yahoo.co.jp/quote/6737.T
– 本記事の情報は2026年8月8日時点のものです(株価は2026年8月7日終値ベース)。最新情報は必ず公式サイト・公式IRでご確認ください。
【免責事項】
本記事はクロス取引の仕組みやコスト試算を解説するものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資・信用取引には元本割れのリスクがあり、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。記載の数値・優待内容は執筆時点の情報であり、その後変更される可能性があります。最新情報は必ず公式IR・各証券会社の公式サイトでご確認ください。

