亀田製菓(証券コード:2220)の株主優待は、自社ECサイト「通販いちば」で使える500円クーポン(100株保有時)です。必要資金は約123,200円、SBI証券のゼロ革命を利用した場合の貸株料は5日間保有で約19円と試算できます。継続保有条件がなく、権利付最終日前に一般信用売建を確保できれば、比較的低コストで取得を狙える銘柄といえます。本記事では2026年9月権利分のコスト・スケジュール・注意点を詳しく解説します。
この記事の結論
- 優待内容:自社EC「通販いちば」で使える通販クーポン500円相当(100株保有時)、配送料無料、有効期限1年
- 必要資金の目安:約123,200円(株価1,232円×100株)
- 貸株料の目安:SBI証券ゼロ革命で5日間保有した場合、約19円(税抜)
- 権利付最終日:2026年9月28日(月)
- 継続保有条件:なし。毎年9月末の保有で取得可能
亀田製菓の株主優待内容
亀田製菓は新潟県新潟市に本社を置く米菓メーカーです。「亀田の柿の種」「ハッピーターン」などのロングセラー商品で知られており、国内米菓市場をリードする老舗企業です。
株主優待は毎年9月末の権利確定日時点で株式を保有している株主を対象に、自社ECサイト「通販いちば」で利用できる通販クーポンが贈られます。2015年度以降は年2回から年1回(9月末のみ)に変更されている点に注意が必要です。
株数別の優待内容
| 保有株数 | 優待内容 |
|---|---|
| 100株以上300株未満 | 通販クーポン500円相当 |
| 300株以上500株未満 | 通販クーポン1,000円相当 |
| 500株以上1,000株未満 | 通販クーポン2,000円相当 |
| 1,000株以上3,000株未満 | 通販クーポン3,000円相当 |
| 3,000株以上 | 通販クーポン4,000円相当 |
クーポンは自社ECサイト「通販いちば」の注文時に利用でき、配送料が無料になる特典もセットです。有効期限は発行から1年間となっています。
クロス取引で最もよく利用されるのは100株(500円相当)のプランです。1回あたりのコストが数十円程度に抑えられる可能性があるため、コストパフォーマンスという観点では参考値として活用しやすい銘柄です。ただし、実際に「得か損か」は当年の貸株料・逆日歩の状況によって変わるため、権利付最終日が近づいたタイミングで改めてコストを確認することをおすすめします。
クロス取引のコスト計算
クロス取引(つなぎ売り)とは、現物買いと一般信用売りを同時に行うことで株価変動リスクを相殺しながら株主優待の取得を狙う手法です。詳しい仕組みは「クロス取引の基礎知識」をご参照ください。
下記のショートコードで、亀田製菓100株をSBI証券で取引した場合のコスト概算を確認できます。
■ 必要資金(売買資金の目安)
■ クロス取引コスト(貸株料+手数料)
| 証券会社 | |
|---|---|
| 株価(円) | |
| 株数 | |
| 保有日数(日) | |
| 実質コスト | --- |
クロス取引用の証券口座を開設する
一般信用売建(つなぎ売り)に対応した口座が必要です。口座開設・年会費は無料です。
- SBI証券 (短期・無期限対応・在庫最大級・ゼロ革命(手数料0円)) →
- 楽天証券 (短期・無期限対応・ゼロコース(手数料0円)) →
- 松井証券 (無期限一般信用・1日50万円以下手数料0円) →
- マネックス証券 (短期(15営業日)・無期限対応・貸株料1.10%) →
- 三菱UFJ eスマート証券 (無期限一般信用・貸株料1.10%・現物手数料0円) →
- GMOクリック証券 (短期3.85%・無期限0.80%・手数料0円) →
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コストの内訳(目安)
SBI証券のゼロ革命(インターネットコース・電子交付設定が条件)を利用した場合、現物買い手数料・現渡し手数料はともに0円です。主なコストは一般信用売建に発生する貸株料のみとなります。
- 一般信用貸株料(SBI証券):年率1.10%(無期限クロスの場合の目安)
- 貸株料の試算(5日間):1,232円 × 100株 × 1.10% ÷ 365日 × 5日 ≈ 約19円
なお、証券会社・コース・保有日数によってコストは変動します。また上記は参考試算であり、最新の手数料・貸株料は必ずSBI証券の公式サイトでご確認ください。
コスト計算の詳細な手順については「クロス取引のコスト計算方法」でも解説しています。
配当落調整金について
クロス取引では一般信用で売り建てを保有しているため、権利落ち日に配当落調整金が差し引かれます。これは信用売りの建玉に対して発生する費用で、受け取る現物配当と相殺されるものの、特定口座と一般口座では税率の違いにより手取りが減少するケースがあります。
亀田製菓の2027年3月期の配当予想は1株当たり24円です。9月の中間配当は約12円/株と推定されるため、100株保有の場合の配当落調整金は約1,200円となる見込みです。
配当落調整金は「特定口座」で処理される場合、税引き後の受け取り額が配当の約80%相当になる点に注意が必要です(20.315%の源泉徴収)。優待価値(500円)と比較して配当落調整金のインパクトが相対的に大きくなるため、コスト計算の際は必ず加味してください。
権利付最終日・権利確定スケジュール
2026年9月の権利確定に向けた重要な日程は以下のとおりです。
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月28日(月) | 権利付最終日(この日までに買い・売り建てを入れる) |
| 2026年9月29日(火) | 権利落ち日(この日以降に現渡しで決済) |
| 2026年9月30日(水) | 権利確定日 |
権利付最終日(9月28日)の前営業日までに一般信用売建を確保し、同日中に現物買いを入れることでクロス取引が成立します。前日引け後〜当日朝の時間帯に在庫が急減するケースも多いため、早めの確保を検討してください。
一般信用在庫の取りやすさ
亀田製菓(2220)は必要資金が約123,200円と比較的少額な銘柄です。ただし優待取得を狙う投資家が集中することもあるため、権利付最終日が近づくにつれ在庫が減少する傾向があります。
主要証券会社の傾向
SBI証券:一般信用(無期限・短期)の両建てを提供しています。ゼロ革命適用で現物・現渡し手数料は0円。一般信用貸株料は年率1.10%(無期限)です。必要資金規模から見て在庫は確保しやすい部類ですが、権利月に入ると在庫が急減することがあります。
楽天証券:ゼロコース(SOR利用同意が条件)を利用すれば現物取引手数料は0円。一般信用での取扱いがある場合は貸株料水準を公式サイトで確認してください。
三菱UFJ eスマート証券:SOR利用で現物手数料無料、一般信用貸株料は年率1.10%です。比較的在庫が確保しやすい証券会社のひとつとして利用される場合があります。
在庫状況はリアルタイムで変化するため、各証券会社の「クロス取引向け在庫一覧」ページで直接確認するようにしてください。
注意点・リスク
クロス取引は株価変動リスクを抑えた優待取得手法ですが、次のリスクが存在します。事前に理解した上で取引の判断をしてください。
1. 逆日歩のリスク
逆日歩(ぎゃくひぶ)とは、制度信用取引の売り残が貸借倍率の基準を超えた場合に、売り建てを保有している投資家が負担するコストです。逆日歩が発生すると、想定していたコストが大幅に上振れする可能性があります。
亀田製菓は比較的知名度が高い銘柄のため、権利付最終日前後に制度信用の売り残が増加するケースも考えられます。一般信用売建(無期限・短期)を利用することで逆日歩は発生しませんが、一般信用の在庫が枯渇した場合に制度信用を使うと逆日歩リスクにさらされます。逆日歩の仕組みについては「逆日歩とは?クロス取引での影響を解説」で詳しく説明しています。
2. 配当落調整金による実質コスト増
前述のとおり、クロス取引では配当落調整金が発生します。現物配当(税引き後)と配当落調整金の差額が実質的なコストとなるため、優待価値(100株で500円)を超えるケースも理論上あり得ます。
100株取引の場合、中間配当予想12円×100株=1,200円の配当落調整金が発生します。税の扱い方(特定口座・一般口座の違い、確定申告の有無)によって手取り額が変わるため、ご自身の課税状況に合わせてシミュレーションしておくことをおすすめします。
3. 約定不成立のリスク
クロス取引は現物買いと信用売りを同じ価格帯でほぼ同時に約定させることが前提です。成行注文・指値注文の組み合わせによっては、片方のみが約定して「片建て」状態になる可能性があります。片建て状態では株価変動リスクがそのままかかるため、注文方法には十分注意してください。
4. NISA口座では利用不可
一般信用売建はNISA(少額投資非課税制度)口座では行えません。クロス取引は特定口座または一般口座の現物株を使って行う必要があります。NISAで保有している株との混同に注意してください。
まとめ
亀田製菓(2220)の株主優待クロス取引をまとめます。
- 優待内容:自社EC「通販いちば」クーポン500円相当(100株)、有効期限1年・配送料無料
- 必要資金:約123,200円(株価1,232円×100株)
- 貸株料目安:SBI証券ゼロ革命で5日間約19円
- 権利付最終日:2026年9月28日(月)
- 継続保有条件:なし
コストの主な変数は「保有日数」と「証券会社の貸株料率」、そして「配当落調整金の税処理」です。500円のクーポンに対して配当落調整金が約1,200円発生するため、実質的なメリットはマイナスになる可能性もあるという点を十分に踏まえた上で判断してください。
クロス取引の全体的な流れや手順については「クロス取引の始め方・手順ガイド」もあわせてご参照ください。また、コスト計算の考え方は「クロス取引のコスト計算方法」で詳しく解説しています。クロス取引の基本から確認したい方は「クロス取引の基礎知識」をご一読ください。
投資判断は読者自身の責任で行ってください。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
出典
– 亀田製菓 株主優待制度(公式IRページ):https://www.kamedaseika.co.jp/ir/shareholders/benefit/

