クロス取引コスト計算ガイド|証券会社ごとの貸株料・手数料一覧と計算式

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クロス取引コスト計算ガイド|証券会社ごとの貸株料・手数料一覧と計算式

株主優待のクロス取引(つなぎ売り)でかかる実質コスト(貸株料+現物手数料)の計算方法と、主要証券会社の貸株料率・手数料をまとめたページです。個別銘柄のコスト試算は各銘柄記事の計算ツールをご利用ください。

目次

クロス取引の実質コストとは

クロス取引の実質コストは主に次の2つで構成されます。

  • 貸株料:一般信用売りを建てている期間に発生するコスト
  • 現物買い手数料:現物株を購入する際の取引手数料

さらに、配当がある銘柄では配当落調整金と現物配当の差額が追加コストとして発生します。

実質コスト = 貸株料 + 現物買い手数料 + 配当落調整金差分(配当銘柄のみ)

貸株料の計算式

貸株料 = 建玉金額 × 貸株料率(年率)÷ 365 × 保有日数
建玉金額 = 株価 × 株数

計算例

SBI証券・一般信用短期(年率3.9%)・株価2,000円×100株・5日保有の場合

建玉金額 = 2,000円 × 100株 = 200,000円
貸株料  = 200,000円 × 3.9% ÷ 365 × 5日 ≒ 107円

SBI証券のゼロ革命(現物手数料0円)を使う場合、この例では実質コスト約107円となります。

保有日数の目安

仕込みタイミング 保有日数の目安
権利付最終日の前営業日から 2〜3日
権利付最終日の1週間前から 7〜8日
権利付最終日の2週間前から 14〜15日

在庫が取りにくい人気銘柄は早めに仕込む必要があり、その分貸株料が増加します。

各証券会社の手数料・貸株料(2026年5月時点)

証券会社 現物手数料 一般信用貸株料率(年率) 備考
SBI証券(短期) 0円(ゼロ革命) 3.9% インターネットコース・電子交付設定が条件
SBI証券(無期限) 0円(ゼロ革命) 1.10% 同上
楽天証券(短期) 0円(ゼロコース) 3.9% SOR利用同意が条件
楽天証券(無期限) 0円(ゼロコース) 1.10% 同上
GMOクリック証券(短期) 0円 3.85% インターネット取引(2026-05-23公式確認)
GMOクリック証券(無期限) 0円 0.80% 同上
三菱UFJ eスマート証券 0円(SOR利用) 1.10% 旧auカブコム証券
SMBC日興証券 約定代金に応じた定額 1.15% ダイレクトコース
松井証券(無期限) ボックスレート 2.0% 50万円以下は現物+信用合算0円

※最新の手数料・貸株料率は変更される場合があります。各証券会社の公式サイトでご確認ください。GMOクリック証券は2026年5月23日公式サイト確認。

SMBC日興証券の現物手数料テーブル(ダイレクトコース)

約定代金 手数料(税込)
10万円 137円
20万円 198円
30万円 275円
50万円 440円
100万円 880円
200万円 1,650円
300万円 2,200円
400万円 3,300円
500万円以上 4,950円

松井証券のボックスレート

松井証券は「現物取引」と「信用取引」の約定代金を合算した1日の合計額に応じてコストが決まる「ボックスレート」制を採用しています。クロス取引では現物買いと信用売りの両方の約定代金が合算されます。

1日の約定代金合計 手数料(税込)
50万円以下 0円
100万円以下 1,100円
200万円以下 2,200円
以降100万円ごと +1,100円加算

クロス取引の場合、「現物買い + 信用売り」で建玉金額×2が合算額になります。100株・株価2,000円の場合は400,000円(50万円以下)のため現物手数料は0円です。株価5,001円以上の100株(50万円超)では手数料が発生します。

配当落調整金について

配当がある銘柄でクロス取引をすると、信用売りをしている側で配当落調整金が徴収されます。

配当落調整金(徴収) = 1株あたり配当額 × 株数 × 約80〜85%(税率控除後)
現物受取配当(受取) = 1株あたり配当額 × 株数 × (1 - 20.315%) ≒ 79.7%

差分(実質負担) = 配当落調整金 - 現物受取配当 ≒ 数円〜数百円(配当額次第)

配当と調整金はほぼ相殺されますが、税率の差(20.315%)により数十〜数百円の実質負担が残ります。配当なし・無配銘柄ではこのコストは発生しません。

計算例(配当20円・100株の場合)

配当落調整金(徴収)= 20円 × 100株 × 82% ≒ 1,640円
現物受取配当(受取)= 20円 × 100株 × 79.7% ≒ 1,594円
差分(実質負担)   ≒ 46円

証券会社の選び方

クロス取引コストを最小化するには、一般信用貸株料率の低い証券会社手数料無料コースの組み合わせが基本です。

短期保有(5日前後)の場合

SBI証券・楽天証券・GMOクリック証券の短期一般信用が主な選択肢です。いずれも現物手数料0円のコースがあり、貸株料のみが実質コストになります。在庫の多い日に在庫を確保できれば問題ありません。

長期保有(2週間以上)の場合

長期保有になるほど貸株料の累積が増えるため、年率が低いGMOクリック証券(無期限0.80%)三菱UFJ eスマート証券(1.10%)が有利になります。権利確定日の1か月以上前から仕込む場合は無期限信用が向いています。

複数口座の活用

人気銘柄では特定の証券会社で在庫が取れない場合があります。SBI・楽天・GMOなど複数口座を開設しておくと、在庫が残っている証券会社で確保できる可能性が上がります。

自動計算ツールの使い方

各銘柄記事には自動計算ツールが埋め込まれています。株価・株数・権利確定日を入力すると、証券会社ごとの貸株料・手数料を自動で計算します。

入力項目

入力項目 説明
株価 クロスしたい銘柄の株価(円) 2,000円
株数 取得する株数(通常は最低単元の100株) 100株
権利確定日 銘柄の権利確定日 2026年9月30日

表示サンプル(株価2,000円・100株・2026年9月30日権利)

■ 必要資金(売買資金の目安)

項目 計算式 金額
現物買い
信用売り保証金(30%)
合計(目安)

■ クロス取引コスト(貸株料+手数料)

証券会社
株価(円)
株数
保有日数(日)
実質コスト ---

個別銘柄のコスト試算

各銘柄記事では、その銘柄の最新株価・最低株数・権利確定日を設定した計算ツールが埋め込まれています。銘柄ごとのコスト試算は各銘柄記事をご参照ください。

注意事項・リスク

  • 本ページの数値はあくまで参考値です。実際のコストは各証券会社の最新情報でご確認ください
  • 配当落調整金は含まれません。配当がある銘柄では追加コストが発生します
  • SBI証券はゼロ革命(電子交付設定が条件)利用を前提としています
  • 楽天証券はゼロコース(SOR利用同意が条件)利用を前提としています
  • SMBC日興証券はダイレクトコースの手数料テーブルを使用しています
  • 三菱UFJ eスマート証券はSOR利用時(手数料無料)を前提としています
  • 松井証券の短期信用は貸株料率が銘柄ごとに異なるため対応していません
  • 逆日歩:一般信用売りを利用するため逆日歩は発生しません
  • 約定不成立リスク:現物買いと信用売りが両方約定しない場合があります
  • 在庫切れリスク:人気銘柄では権利付最終日直前に在庫がなくなる場合があります

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本記事の情報は2026年5月時点のものです。手数料・貸株料率は変更される場合があります。最新情報は必ず各証券会社の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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